2024/09/26

手紙で紡ぐ、大切な人との記憶とこれから― 第9回「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」コンテスト結果発表―フリーアナウンサーの堀井美香さん、文学YouTuberベルさんを審査員に迎え、 応募総数2,026通より受賞作が決定。12月には朗読イベントも開催!―

株式会社 鎌倉新書 

手紙で紡ぐ、大切な人との記憶とこれから― 第9回「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」コンテスト結果発表―フリーアナウンサーの堀井美香さん、文学YouTuberベルさんを審査員に迎え、 応募総数2,026通より受賞作が決定。12月には朗読イベントも開催!―

2024/09/26

プレスリリース

超高齢社会を背景に需要が高まる「終活」に関するさまざまなサービスを提供する株式会社鎌倉新書(東京都中央区、代表取締役社長:小林 史生、東証プライム:6184、以下:当社)が開催する第9回「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」コンテスト(以下「本コンテスト」)は、2,026通に及ぶ応募作品の中から、金賞、銀賞、銅賞および佳作の合計82作品を発表いたしました。
また、12月にはゲスト審査員を務めていただいた堀井美香さんによる朗読イベントを開催予定です。当社は、今後もこの活動を継続し、故人への想いを込めた言葉によって大切な人とのつながりを再確認することで、その想いを未来へと昇華させ、“人々が悔いのない人生を生きるためのお手伝い”を続けてまいります。
入選発表ページ:https://e-seizen.com/letter/prize/

「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」コンテストとは

本コンテストが始まったのは2010年、無縁社会が話題となった年でした。
「亡き人へ想いを馳せることで人と人との心のつながりを感じられるきっかけになってほしい」という想いからスタートし、応募者の人生に触れ、「あの人へ伝えたい言葉」として手紙の形で募集を続けてまいりました。これまでに15,000通を超えるお手紙が集められています。
私たちは、皆さまの大切なお手紙を多くの人たちに読んでいただくことで、誰かの悲しみを癒したり、背中を押したりすることができると考えています。人と人との関係が希薄になりがちな現代だからこそ、悲しみに寄り添い、共感することが、その後の人生を歩む手助けとなると信じ、この活動をこれからも続けてまいります。


受賞作品一覧

第9回の本コンテストにおいては、2回の社内選考を通して佳作および最終選考に進む手紙を選出し、フリーアナウンサーの堀井美香さん、文学YouTuberベルさんに当社代表取締役会長CEO清水を加えた3名による最終選考会を経て、金賞、銀賞、銅賞の入賞作品を決定いたしました。


金賞「私の自慢のお母さん」初さん(20歳)母に宛てた手紙

受賞者の発表および金賞・銀賞・銅賞作品の全文はこちらからご覧いただけます。
https://e-seizen.com/letter/prize/


今後の予定

1. イベント開催
2024年12月7日~8日に、当社京橋オフィスにて今回のコンテストを記念したイベントを開催予定です。また、12月7日には審査員を務めていただいた堀井美香さんをお呼びして朗読イベントも開催予定となっております。詳細は後日発表いたします。

2. 賞品授与
金賞・銀賞・銅賞:賞金の授与ならびに書籍「今は亡きあの人へ伝えたい言葉9」を贈呈します。
佳作:書籍「今は亡きあの人へ伝えたい言葉9」を贈呈します。
※書籍は、2025年3月ごろに順次お手元にお届けいたします。


審査員より

フリーアナウンサー 堀井美香さん

私は、「故人の遺志を引き継ぐ」「故人がそこに確かに存在し懸命に生きたんだ」といったメッセージが伝わってきたお手紙を選んだように思います。例えば、金賞を受賞した「私の自慢のお母さん」の手紙は、一番に思っている自慢の母が、娘さんの心の中に生き続け、母の力を受け継いでいることが素晴らしいと思い、選出しました。

きっと手紙を書いている間、辛くて、涙して書かれた方もたくさんいらっしゃったと思います。
ただ、皆さんのお手紙を読む中で、手紙を書くという行為が、大切なあの人が存在していた意味や伝えてくれたことを残された私たちが誇りに思ったり、その遺志や温かさを引き継いだり―といった心の整理につながり、癒しや光を見出す手助けになると感じました。

また今回は、書き手がその時の思いをそのまま筆に乗せた手紙がいくつもあったように思います。「ちょっと書き出しをかっこよくしてみよう」「起承転結を意識しよう」といったテクニカルな意図を感じない自由に力強く感情に迫っていくお手紙が多かったように思うのです。それはある意味で感情と正面から向き合う苦しさがあったりするものですが、こういった無骨で心の底から溢れ出る剥き出しの言葉に触れたことはこれまでにあまりなく、とても貴重で素晴らしい体験でした。

大切な人が亡くなることは本当に悲しいですし、そこに至る経過にも苦しさや耐え難い痛みを伴うことも少なくないでしょう。
このお手紙を読んでくださる皆さんには、その悲しみや痛みだけでなく、そこから何かしらの強さを見出し、自分の生き方に繋げてもらえたらと思います。亡き人が本の中で生き続け、その思いをしっかり引き継ぎ受け止められる―私もそんな読者でありたいと思いますし、作品を読んでくださる皆さんにもそんな風に読んでいただけたらと思います。


文学YouTuberベルさん

今回の審査では、亡きあの人が手紙の送り手にどんな影響を与えたのか、どれほど深くその人の人生に刻まれているかを重視しました。そして、故人との関係が手紙の中でリアリティをもって表現されているのかもポイントとしていました。

私は職業柄か整った文章に惹かれがちなところはあるのですが、今回の審査会を通して驚いたことは、多少粗削りであったとしても、文章に込められた感情が読み手に深く響く手紙が多かったことです。最終的には「シンプルに気持ちが伝わってくるかどうか」を重視していたように思います。

今の時代、言葉を相手に届ける際はメッセージアプリなどで済ませることが多いため、手紙という形式を選んで書くことには、特別な意味があると考えています。手紙は、たとえ相手に届かなくとも、「書くこと」自体に意義があるものです。何を伝えようかと想いを巡らせる過程で、故人や自分自身についての考えが深まり、思い出の印象が変わることもあるでしょう。

応募作品の中には、過去のネガティブな出来事が、当時は理解できなかったものの、後になって「あ、こういうことだったんだ」とポジティブなものに変わっていく例がありました。変えられないと思っていた過去の捉え方が変わることもあるのです。このように、手紙を書くことは自分の心を整え、故人との関係を新しい視点で見つめ直すきっかけにもなるのだと、改めて感じました。
このコンテストに集まった手紙を読むと、誰もが「自分なら誰に書くだろうか」「どういう風に書くだろうか」と考えさせられると思います。年齢や背景が異なる多くの人々が書いた手紙のどこかに”自分”を見出すことができるはずです。それは単に共感を呼ぶだけでなく、自身の人生の締めくくりについて具体的に考えたり、悔いのない生き方をするために現在の人間関係を見つめ直したりする機会にもなるでしょう。これこそが、このコンテストに集まった「魂の文章」を読む真の意義だと思います。


代表取締役会長CEO清水 祐孝より

毎年、審査に参加させてもらっていますが、毎年、思います。「このコンテストで大事なのは、文章の上手い下手じゃない」と。今回、ご応募いただいた方々のお手紙もそれぞれに“味”のようなものがあって、それぞれに実体験をもとにした想いの深さを感じ取ることができました。

この世に生を受けたからには、出会いがあって、どこかで別れがきて、その出会いと別れの間にはそれぞれに特別なストーリーある。日常生活の中ではその特別さに目がいかないし、忘れてしまいがちなのですが、ふと立ち止まって振り返ると、その特別さに気づくことができるんですよね。
皆さんの手紙を読んでいる時間、私自身も過去の思い出や縁のあった人とのつながりを思い出したりして、あたたかな気持ちが心に広がったのを実感しています。こんな体験をぜひ、より多くの人にしてもらえたら、主催者の一員としてうれしく思います。

この「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」の活動を通じて、家族や友人、知人を思いやる人が増え、それによって社会全体があたたかなものになる。そんな世界観を醸成していきたいですよね。ただそのためには、一過性のものではなく、折に触れて思いやる、想いを馳せるというように、それが日常になっていかなければならないとも思っています。

コロナ禍以降は、特に、葬儀の形態がコンパクト化しており、亡くなった人に想いを馳せる機会や時間が減っています。そんな現代だからこそ、この活動には意味があるわけですし、継続することにも意味があるのだと思っています。来年以降もまた、よろしくお願いいたします。


本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先】
株式会社 鎌倉新書 広報担当
〒104-0031 東京都中央区京橋2-14-1 兼松ビルディング 3階
TEL:03-6262-7185
MAIL:pr@kamakura-net.co.jp
問合せフォーム: https://www.kamakura-net.co.jp/contact/press-contact/

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