2024/10/09

スペースワン株式会社への出資について

三井住友信託銀行 株式会社 

2024 年10月9日
三井住友信託銀行株式会社

スペースワン株式会社への出資について

三井住友信託銀行株式会社(取締役社長:大山 一也、以下「当社」)は、小型ロケット「カイロス」の開発から打上げを通じて、人口衛星の宇宙輸送サービスを提供するスペースワン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:豊田 正和、以下「スペースワン社」)に出資しましたのでお知らせします。

スペースワン社は、キヤノン電子株式会社、株式会社 IHI エアロスペース(以下「IHI エアロスペース社」)、清水建設株式会社、株式会社日本政策投資銀行といった本邦各分野のリーディングカンパニー4社の共同出資によって 2018 年に設立されました。和歌山県串本町に位置する専用の発射場「スペースポート紀伊」の建設を完了し、日本が長年に渡り実績を積み上げた固体燃料推進技術を活用して、柔軟な軌道での打上げを高頻度かつ低コストで提供するロケットを開発しています。また、サプライチェーンを含めた体制整備も進めており、2020年代中に年間20機、2030年代に30機のロケット打上げを目指しています。2024 年3月には我が国の民間企業で初となるカイロスロケット(※1)初号機の打上げを実施し、2024 年12月にはカイロスロケット2号機の打上げを予定しています。

現在の世界の宇宙産業の規模は約54兆円、2040年には100兆円規模に達する見通しであり、成長する市場の一つと言われています。今後、人工衛星を通じた通信や測位、地球観測データの利活用はさらに幅広い分野で拡大していくことが想定され、さまざまな社会課題の解決に貢献することが期待されています。一方で、現状、我が国の衛星事業者は国内に高頻度かつ低コストで打上げ可能なロケットや発射場が存在しないという、産業構造上の課題を抱えていました。スペースワン社はカイロスロケットの開発や打上げを通じて、これらの国内宇宙産業の課題解決に貢献します。

当社は、本出資およびネットワーク、金融サービスの提供などにより、スペースワン社の企業価値の向上と国内宇宙産業の課題解決に貢献していきます。また、国内の宇宙関連ビジネスを行う企業に対しては当社が運営するファンド等も含めた出資、ローン等を提供しておりますが、今後とも継続して国内宇宙産業の発展に資するサポートを行っていきます。

(※1)小型ロケットの機体名称はKii-based Advanced & Instant ROcket System の頭文字を並べて、また、世界最短・世界最高の打上げ頻度の宇宙輸送サービスの提供を目指すスペースワン社にとって、『時間を味方につけて市場を制する』という強い意思を示すとの考えから、ギリシャ神話に登場する時間神の神名から拝借しカイロス(KAIROS)と命名されました。

以 上

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