つくば市で自動運転バスの実証を実施
KDDI 株式会社2024年10月24日
ニュースリリース
つくば市で自動運転バスの実証を実施
~内閣府のスーパーシティ調査事業に採択、公共交通の課題解決と持続的成長を目指す~
KDDI株式会社
KDDIは、スーパーシティ型国家戦略特区に指定されている茨城県つくば市(市長:五十嵐 立青、以下 つくば市)と連携して、内閣府から採択された「先端的サービスの開発・構築及び規制・制度改革に関する調査事業(注1)」の取り組み(以下 本事業)として、2025年1月から自動運転バスの走行実証を実施します。
本事業では、つくば市における自動運転バスの社会実装にあたり、持続可能な事業体制の構築とサービスの導入検討を実施します。また、自動運転バスの実証を通じて、自動運転バスが周辺交通に与える影響を調査し、交通影響の軽減に関する安全な方策を検証します。
自動運転バスは、運転手不足による地域交通減少の解消手段として期待されています。KDDIはつくば市と連携して2027年度の自動運転バス定常運行を目指しており、2023年度は10人乗りのEVグリーンスローモビリティ車両を用いて、筑波大学内(約4km)に限定した走行実証を実施しました(注2)。2024年度の実証では、16人乗りのEVバスを用いて、既存の路線バス運行ルートとなる「つくば駅~筑波大学間(約10km)」を走行します。
<本事業で走行予定の自動運転バス(ティアフォー製EVバス「Minibus」)>
KDDIは、データ連携や先端的サービスの社会実装を通じて地域課題を解決し、デジタル田園都市国家構想の早期実現につなげるとともに、サステナブルな社会の実現に向けた取り組みを推進していきます。
詳細は別紙をご参照ください。
<別紙>
■背景・目的
- つくば市は、2022年にスーパーシティ型国家戦略特別区域として区域指定されました。「つくばスーパーサイエンスシティ構想」を策定し、住民のつながりを力にして、大胆な規制改革とともに先端的な技術とサービスを社会実装することで、科学的根拠をもって人々に新たな選択肢を示し、多様な幸せをもたらす大学・国研連携型スーパーシティの実現を目指しています。
- つくば市では自動車が主な交通手段となっていますが、少子高齢化などにより、バスなどの公共交通機関の役割が年々増大しています。一方、路線バス事業を行う運行事業者は、運転手不足が大きな課題となっており、既存公共交通の維持が難しい状況となっています。
- こうした背景のもと、今回つくば市・筑波大学・民間事業者の官民学が一体となり、新たなテクノロジーである自動運転バスの社会実装に向けた取り組みを実施・推進しています。本事業では、つくば市における自動運転バスの社会実装にあたり、持続可能な事業体制の構築と具体的なサービス検討を実施します。また、自動運転バスの交通環境への影響調査と、課題解決の方策を検討し、自動運転バスの社会実装が促進される制度改革の提案を目指します。
- なお、本事業の成果は、将来増加が見込まれる低速自動運転車両による渋滞などの課題解決にも貢献すると考えています。
■本事業の概要
つくば駅から筑波大学を巡回する既存の路線バスルートにおいて、レベル2の自動運転バスによる走行実証を実施し、自動運転バスが与える交通環境への課題を抽出します。
自動運転の交通課題の対策とその効果を検証し、有効性について評価を実施します。
■昨年度の自動運転バス実証事業との比較
2024年度(2025年1月) | 2023年度(2024年1月) | |
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車両 | ティアフォー製 EVバス「Minibus」 | タジマモーター製 EVグリーンスローモビリティ「GSM8」 |
乗車定員 | 16人 | 10人 |
最高速度 | 35km/h | 19km/h |
走行 ルート | つくば駅~筑波大学間(約10km)
| 筑波大学内(約4km) |
■本事業における各者の役割
KDDI株式会社 | 事業全体の企画・統括、委託事業管理、調査・検証の実施 |
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茨城県つくば市(協力) | 事業への助言、社会実装に向けた官学民連携の推進、住民との合意形成 |
筑波大学 | 事業への助言、社会実装に向けた官学民連携の推進、フィールドおよび遠隔監視拠点の提供 |
関東鉄道株式会社 | 走行ルート検討、自動運転バスセーフティドライバーの役務提供 |
アイサンテクノロジー株式会社 | 自動運転走行ルート地図製作、車両提供・保守、自動運転システム提供、自動運転実証実験支援 |
- 注1)
- 注2)
- ※この記事に記載された情報は、掲載日時点のものです。
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