民間宇宙飛行士ミッションの訓練をJAMSSが実施しました。
有人宇宙システム 株式会社米国Axiom Space社による3回目の民間宇宙飛行士ミッション(Ax-3)がISSに打上げ
有人宇宙システム株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:有賀 輝 JAMSS)はAxiom Space社(Axiom社)による3回目の民間宇宙飛行士ミッション(Ax-3)において、国際宇宙ステーション(ISS)/日本実験棟「きぼう」の訓練を提供しました。Ax-3は1月19日6時49分(日本時間)米国フロリダ州ケネディ宇宙センターよりISSに向けて打ち上げられました。JAMSSは来る宇宙旅行時代において宇宙滞在者へ効果的な訓練を提供し、地球低軌道商業化に貢献します。
JAMSSがAxiom社に訓練を提供するのは、Axiomミッション1(Ax-1, 2022年4月打上げ)・Axiomミッション2(Ax-2,2023年5月打上げ)に続いて今回が3回目となります。Axiom社による民間宇宙飛行士ミッションは、宇宙旅行に留まらず数多くの実験を行うため、必要に応じて新たに訓練メニューを作ることも求められます。JAMSSはAx-3に参加する宇宙飛行士5名(バックアップを含む)に対して「きぼう」の基本機能や緊急避難時の対応に関する訓練を行いました。
JAMSSの訓練インストラクタによる訓練の様子
JAMSSはAxiom社の国際パートナーのひとつとして、Ax-1、Ax-2、そしてAx-3において民間宇宙飛行士ミッションの成功に寄与しています。今後宇宙旅行の市場が拡大し、商業宇宙ステーションの時代が到来する頃には、訓練の需要が高まることも予想されます。JAMSSもまた長年の宇宙飛行訓練の経験に基づき、民間宇宙飛行士や宇宙旅行者へ効果的な訓練の提供を目指します。
民間宇宙飛行士を含むAxiom Space社とJAMSSの集合写真
- Axiom Space社について
Axiom Space社は2016年に設立された民間宇宙開発企業で、ISS退役後に活躍が予想される商業宇宙ステーションの開発に向け、現在はISSへの民間宇宙飛行士ミッションを主導しています。Ax-1では25件以上の実験に加えて、様々な機関から募集した実験をISSで行いました。その中にはJAMSSと東京理科大学および東京農工大学が共同研究契約を締結して開発を進めた「光触媒空気浄化装置」の技術実証も含まれています。Ax-2では20件以上の実験を実施し、そして先日打ち上げられたAx-3でも民間宇宙飛行士による様々な実験や活動が予定されています。
「きぼう」で自身が主催した国際宇宙芸術詩コンテストの 最終選考結果を発表するジョン・ショフナー氏
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- JAMSSの宇宙飛行士訓練インストラクタについて
宇宙飛行士訓練インストラクタは約20名在籍しており、延べ280名以上の国内外の宇宙飛行士に訓練を提供してきました。これまでに提供した訓練数は19000以上に上ります。そして今では、訓練対象は国の宇宙飛行士のみにとどまらず、民間宇宙飛行士へと広がっています。ISSは“国際宇宙ステーション”の名の通り、複数の国が運用するモジュールが組み合わさってできているため、各モジュールに関する訓練はそのモジュールを運用している国で行われます。
担当訓練インストラクタのコメント
新時代の幕開けを象徴する商業宇宙飛行ミッションに訓練を通して携わることができ、とても光栄です。クルーそれぞれがミッションを通して成し遂げたい目的、宇宙から伝えたい強い思いを胸に、情熱と使命感をもって訓練に取り組む姿を見て、これからの地球低軌道での民間有人宇宙活動がますます楽しみになりました。Ax-3クルーがISSでどんな活動を行い、どんなメッセージを発信するのか、私たちもとても楽しみにしています。
コーポレートサイト
宇宙利用サポートメディア「ASMILLA(アスミラ)」
私たちの身近にある「宇宙」を知る!宇宙メディアサイト「JAMステ」
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提供元:PRTIMES