7作品が『ウッドデザイン賞2024』を受賞
ナイス 株式会社10年連続となる累計41点の受賞
ナイス株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:津戸 裕徳)は、(一社)日本ウッドデザイン協会が主催する『ウッドデザイン賞2024』において、「クリプトメリア」「Gywood(R) トラック床板」「施設用家具 国産大杉シリーズ」「tvk横浜モデルハウス~木を使った上質空間~」「ノブレスタウン日吉No.17~国産材利用推進分譲住宅~」「ニックアーバンハイム東陽町 国産材を活用した買取再販リノベーション」「分譲マンションエントランスでの木質化実現~ノブレス駅東公園~」の7作品が受賞いたしました。
ウッドデザイン賞は、木の良さや価値をデザインの力で再構築することを目的として、優れた建築・空間や製品、活動や仕組み、研究等を募集・評価し、表彰する顕彰制度です。10回目の開催となる今回は、366点の応募作品の中から226点の受賞作品が決定しました。今後、受賞作品を対象に最終審査が実施され、上位賞が発表される予定です。
ナイスグループでは、今回の受賞により、第1回『ウッドデザイン賞2015』における優秀賞受賞から10年連続となる累計41点(うち経済産業大臣賞受賞1点、林野庁長官賞受賞5点)の受賞となります。
『ウッドデザイン賞2024』 ナイス株式会社 受賞作品
クリプトメリア【受賞部門:ハートフルデザイン】
「クリプトメリア」は、スギの大径木を活用し、当社独自の表層圧密テクノロジー「Gywood(R)」を施した木製の筆記具です。木製の筆記具では、外国産の広葉樹が採用されるケースが多い中、本商品では、スギ特有の柔らかさや滑らかさを生かしながら、表層圧密加工により傷の付きにくさや硬質感を同時に実現しています。無垢材の経年変化や香りを楽しみながら、長期にわたり愛着を持って日常使いができるほか、ホテルやレストランの備品、海外の方へのお土産など、幅広いシーンでの活用が期待されます。また、「Gywood(R)」を用いた他製品の製造において発生した端材を有効活用できるほか、「Gywood(R)」を施した机や什器の天板等の活用によるアップサイクルも可能です。
Gywood(R) トラック床板【受賞部門:ソーシャルデザイン】
軽量かつ強度の高い「Gywood(R)」を施した素材をトラックの床板として活用しました。現在トラックの床板で多く用いられている南洋材「アピトン」は高い耐久性や強度を持つものの、2025年に施行される改正クリーンウッド法によって今後入手が困難になる可能性があることなどから、代替木材のニーズが高まりつつあります。表層圧密テクノロジー「Gywood(R)」により強度を高めたスギ大径木を活用することで、日本国内で素材の調達から加工まで行うことが可能となり、安定的な供給と国産材の利用拡大が見込めます。加えて、スギ本来の軽さを保つ「Gywood(R)」を施した素材への代替により、トラックの軽量化を図ることができます。これにより、ガソリンの使用量が削減されることで、運搬コストの削減や環境保全の効果が見込めます。今後、トラックやトレーラーにとどまらず、船舶やコンテナ、パレット、航空機などでの活用も期待できます。
施設用家具 国産大杉シリーズ【受賞部門:ライフスタイルデザイン】
「施設用家具 国産大杉シリーズ」は、大径のスギを使った迫力のある美しい木目が特徴の施設用家具です。当社の表層圧密テクノロジー「Gywood(R)」を施した無垢材を使用し、木製家具や建材の製造販売を手掛ける柏木工株式会社が持つ高い木工技術によって制作されています。公共施設、商業施設、オフィス等の非住宅分野での使用を想定し、ダイニングテーブルをはじめ、チェア、ソファを含めた14種のラインアップを用意しています。家具用材として多用されているウォールナットやホワイトオーク等の広葉樹の調達コストが高まりつつある中、「国産大杉シリーズ」の普及を通じて、国内の人工林資源の有効活用と高付加価値化を図ります。
共同申請:柏木工株式会社
tvk横浜モデルハウス~木を使った上質空間~【受賞部門:ライフスタイルデザイン】
「tvk横浜モデルハウス」では、国産材から外国産材まで様々な種類の木材を採用することで、木質化による上質な空間価値の提案を行います。壁、床、天井、エクステリアなど、内外装において30種類の木材を使用しており、デザイン性だけでなく、木の種類ごとに異なる効果を理解した上で適材適所に採用していただけるよう、比較検討が可能なモデルハウスとなっています。人々が多く集まるモデルハウスで木質化の良さを伝え、木に囲まれた豊かな暮らしを提案します。
ノブレスタウン日吉No.17~国産材利用推進分譲住宅~【受賞部門:ライフスタイルデザイン】
「ノブレスタウン日吉No.17」は、国産材の利用促進を目指した分譲住宅です。当社では分譲住宅の躯体における主要木材の国産材使用率100%を標準仕様としていることに加え、本物件では、分譲住宅の内外装での国産材利用に対するデザイン面やメンテナンス面等の不安を払拭するべく、異素材と組み合わせてアクセントとして木材を引き立て、多くの人が好むモダンなデザインに国産材を溶け込ませたほか、適材適所に木材を使用し、住まい手のメンテナンスの負担軽減を図っています。
ニックアーバンハイム東陽町 国産材を活用した買取再販リノベーション【受賞部門:ライフスタイルデザイン】
「ニックアーバンハイム東陽町」は、当社が1986年に分譲したファミリー向けマンションです。建築物の工事費高騰を背景に、ストック市場の拡大が見込まれる中、リノベーションへの国産材普及を目指し、コストを抑える工夫を行いました。具体的には、下地材への国産材の活用や、国産針葉樹合板活用フロアの採用のほか、木を引き立たせた内装デザイン、好みやライフスタイルに合わせて選ぶ木質オプションなどを導入しています。これらにより、住まい手が国産材を身近に感じ、木への愛着を高められる空間を実現しています。
分譲マンションエントランスでの木質化実現~ノブレス駅東公園~【受賞部門:ソーシャルデザイン】
当社が手掛ける分譲マンションでは、2024年より全棟のエントランスで木質化を実現しています。マンションの顔ともなり得るエントランスに国産材を活用した木質化を行うことで、木材が持つリラックス効果や温かみを生かし、「家に帰ってきた」と思えるような愛着や安心感を演出しています。加えて、人や環境に害の少ないホウ酸系薬剤を木材に含侵注入することで白華・液だれを防ぐことができる高品質の不燃木材を活用するなど、マンションの木質化における内装制限やメンテナンス面の課題を解決する工夫が施されています。
共同申請:株式会社多田建築研究所、東武建設株式会社、加賀木材株式会社
提供元:PRTIMES