2024年10月03日
サカタのタネの北中米統括子会社がウッドランドに本社移転
新本社「The Sakata Woodland Innovation Center」を公開
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グランドオープニングセレモニーでのテープカット(左から山田重夫駐米大使、Dave Armstrong、坂田宏)
株式会社サカタのタネ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:坂田宏)の北中米統括子会社であるSakata America Holding Company, Inc. (本社:アメリカ合衆国、カリフォルニア州ウッドランド市、以下SAH) は、本社をこれまでのモーガンヒル市から「The Sakata Woodland Innovation Center(以下WIC)」に移転し公開しました。カリフォルニア州ヨロ郡の219エーカー(約88.6ヘクタール)の農地への新本社移転は、農業のイノベーションと持続可能性を推進するSAHにとって重要な節目となります。
WICはSAHの業務の中核として機能します。研究開発、種子生産、加工、試験、包装、流通、バイオテクノロジーなど、SAHの「21世紀の農場」を体現する主要な機能が一つの拠点に統合されたものです。
SAHの社長兼CEOであるDave Armstrongは、「WICの拡張は、サカタの未来のために必要なエキサイティングなステップです。拡大する作物ポートフォリオにおけるリーダーシップの地位を拡大するには、成長する事業を支え、世界で最もダイナミックな農業地域の一つである『タネのシリコンバレー』に深く根ざしていくことが不可欠です。本社をウッドランド市に移転することは、カリフォルニア州の重要な農業および種子分野への注力を表しています。この投資により、研究開発およびその他の複数の機能を一つの最先端の拠点に統合することが可能になります」と述べています。
WICの開発は、SAHによって四つのフェーズに分けて戦略的に計画されていました。2018年11月に完了したフェーズ1とフェーズ2では、SAHの主要品目用の温室、作業場、洗浄棟、LEED(※)認証のオフィスビルが建設されました。2022年11月に始まり、2024年8月に完了したフェーズ3とフェーズ4には、以下のものが含まれます。
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9,000平方フィート(約0.084ヘクタール)の最先端の研究所ビル
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LEEDの持続可能性基準に沿って建設された18,000平方フィート(約0.167ヘクタール)のオフィスビル
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SAHの持続可能性への取り組みを反映して、敷地全体の全ての電力需要をカバーする太陽光発電所
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SAH独自の種子精選設計で最先端の精選・加工設備を含む32,000平方フィート(約0.297ヘクタール)の倉庫施設
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園芸学的に管理された施設。従業員の協業、やりがいや充実を促進するように設計
ウッドランド市への移転は、SAHと近隣のカリフォルニア大学デービス校との関係を強化し、世界的に有名な農業科学機関とのコラボレーションの機会を拡大します。
ブロッコリーに始まり、さまざまな野菜や花へと拡大してきた種子産業におけるSAHの伝統は、北米と中米のインフラと人材への大規模な追加投資によって強化されました。新本社は、北中米全域の五つの研究拠点、複数の種子加工、ラボラトリー、事務所を統合し、SAHの研究部門におけるグローバルな協業を促進します。
2024年9月12日に開催されたグランドオープニングセレモニーには、日本の山田重夫駐米大使、当社代表取締役の坂田宏、カリフォルニア州議会議員、地元の要人、主要なビジネスパートナー、SAH経営陣、従業員、メディアを含む約200人のゲストが参加しました。イベントでは、SAH品種の野菜を使用した地元シェフによるケータリング、施設見学、和太鼓演奏、伝統的な日本酒セレモニーが行われました。
坂田宏によるスピーチ
グランドオープニングセレモニー会場
グランドテント入口
会場ステージのデコレーション