大きくは電子部品とそれ以外に分かれるが、いずれも最終製品の電気回路中に搭載される商品
多様な機器を構成する部品であるため、商品の種類は幅広い。ここでは、総務省「日本標準産業分類」および電子情報技術産業協会(JEITA)による電子部品分類を基とした分類を示す。
電子部品には、能動部品・受動部品・接続部品・変換部品がある(本電子部品業界レポートでは、半導体などの電子デバイスを中心とした能動部品以外の電子部品について記述)。これらの部品は、製品としての加工度は高くないが、コンパクト・精度・耐久性といった品質あるいは性能の面で高い技術を求められる。これらの電子部品を搭載する土台となるのが電子回路基板であり、基板および電子部品を仕入れて回路として実装し、販売するメーカーも存在する。
電源・電池およびパネルなどを含むその他電子機器は、電子部品よりも加工度は高いものの、最終製品の電気回路中に用いられる商品である点は同じであり、流通構造や市場動向は電子部品と連動することが多い。