スポーツ用品は多品種少量生産で機能性が求められる商品。近年は台湾・中国メーカーも台頭しており、低価格な廉価品、高機能な高価格商品が混在している
スポーツ用品は主に競技と用品の種類によって分類ができる。競技については各種あるが、主なスポーツとして野球・ソフトボール、バスケ・バレー・ラグビー・サッカー、テニス・卓球・バドミントン、陸上・体操、スキー・スケート、ゴルフ・ホッケー、釣りなどがあり、また用品の種類については使用比率の高いシューズやウェアのほか、競技ごとに専用の用品用具に分けることができ、結果的に多品種少量生産となる。需要量は各種目の人気度や対象年齢層の動向によって大きく変化しうるが、野球やサッカー、ランニングなど一定の需要が存在し続ける競技もある。季節性や地域性も強く、店舗ではそれぞれの立地や季節に応じた品揃えが必要となる。
いずれの用品に関しても、デザインはさることながら機能性も求められ、用品の材質や製造方法、機能開発などがポイントであるため、メーカー各社はR&Dに力を入れている。特に付加価値の高い冷感や発熱、そして伸縮性や速乾性のある機能ウェアには素材メーカーも目を付けており、東レなどの大手素材メーカーはスポーツメーカーと共同で高機能素材を用いたスポーツウェアの商品開発を進めている。また、機能性の高さがメーカーによって大きく異なることから価格幅も大きく、台湾・中国メーカーの廉価品と欧米系の高価格帯商品が混在している状況である。