当業界の全産業内での位置づけ

名目GDPは13.5兆円であり、製造業の中では機械産業やエレクトロニクス産業と近い水準

 自動車・輸送用機器産業の名目GDPは13.5兆円で、全産業に占める割合は2.5%である。製造業の中では、機械産業やエレクトロニクス産業と近い規模である。一方、就業者数は237万人で全体に占める割合は3.5%となっており、近年減少傾向ではあるものの機械、エレクトロニクスよりも就業者数は多い。背景には、自動車・輸送用機器業界が典型的な組立型製造業であり、部品や付属品の製造分野でも多くの人材を必要としていることがあげられる。自動車産業では国内人口の減少にともない生産拠点の海外移転が進んでおり、電気自動車や自動運転などの技術動向にも注視する必要がある。