2021/08/13

マイクロニードル技術を用いた抗体誘導ペプチドの次世代製剤技術開発に関する共同研究契約締結のお知らせ

株式会社 ファンペップ 

2021 年8月 13 日
各 位
会 社 名 株式会社ファンペップ
代表者名 代表取締役社長 三好 稔美
(コード番号:4881 東証マザーズ)
問合せ先 取締役管理部長兼 CFO 林 毅俊
(TEL. 03-5315-4200)

マイクロニードル技術を用いた抗体誘導ペプチドの
次世代製剤技術開発に関する共同研究契約締結のお知らせ

株式会社メドレックス(香川県東かがわ市、以下「メドレックス」)と株式会社ファンペップ(大阪府茨木市、以下「ファンペップ」)は、マイクロニードル技術を用いた抗体誘導ペプチドの次世代製剤技術開発を目的として共同研究契約を締結致しましたのでお知らせいたします。

マイクロニードルアレイは、生体分解性樹脂等から成る数百μm の微小針の集合体であり、注射しか投与手段のないペプチド医薬品やワクチン等の無痛経皮自己投与を可能にし、またワクチンや免疫性疾患においては従来の注射剤と比べて高い免疫効果が期待される、有望な投与デバイスとして注目されています。メドレックスのマイクロニードル技術は、鋭い針先と工夫された応力制御機構を持つアプリケータ(挿入器具)による「簡便で確実な投与」を特徴としています。

ファンペップが研究開発を進めている抗体誘導ペプチドは、患者様の体内で抗体産生を誘導することにより治療効果を期待するペプチドワクチンです。バイオ製造施設で製造する抗体医薬品とは異なり、抗体誘導ペプチドは化学合成で製造することが可能なため製造コストを抑制でき、さらに投与後は患者様の体内で免疫細胞が一定期間持続的に抗体を産生するため、薬剤投与間隔も長いことが期待されます。

ファンペップは、大阪大学大学院医学系研究科の研究成果である機能性ペプチド「AJP001」を強みとする抗体誘導ペプチドの創薬プラットフォーム技術を活用して炎症性疾患やアレルギー性疾患等の慢性疾患に対する抗体誘導ペプチドの創薬研究を進めており、これまでに標的タンパク質 IL-17A に対する抗体誘導ペプチド「FPP003」、標的タンパク質 IgE に対する抗体誘導ペプチド「FPP004」及び標的タンパク質IL-23 に対する抗体誘導ペプチド「FPP005」を創生して医薬品開発を進めております。

このような背景のもと、この共同研究では、現在は注射剤として開発を進めている抗体誘導ペプチドの次世代製剤技術として、マイクロニードルアレイを用いる可能性を検討いたします。

ファンペップは抗体誘導ペプチドの提供及びマイクロニードル製剤の動物等を用いた薬効評価を担当し、当社はその役割を実行するうえで必要な費用を負担いたします。

当社は、従来より抗体誘導ペプチドの新規製剤技術開発研究を計画しており、その一環として本共同研究に取り組みます。したがって、2 月 10 日に公表した通期業績予想への影響はありません。

以上

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