2021/09/08

Spiber株式会社をオリジネーターとする事業価値証券化取引(Value Securitization)における新規契約の締結について [三菱UFJ モルガン・スタンレー証券株式会社]

三菱UFJモルガン・スタンレー証券 株式会社 

2021 年 9 月 8 日
三菱UFJ モルガン・スタンレー証券株式会社

Spiber 株式会社をオリジネーターとする
事業価値証券化取引(Value Securitization)における新規契約の締結について


三菱UFJ モルガン・スタンレー証券株式会社(取締役社長 荒木 三郎、以下「三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券」)は、Spiber 株式会社(取締役兼代表執行役 関山 和秀、以下「Spiber 株式会社」又は「同社」)をオリジネーターとし、同社の新世代バイオ素材「Brewed ProteinTM」の開発および製造事業を対象とする「事業価値証券化(Value Securitization)」と呼ばれる資金調達手法(以下「本スキーム」)の組成において、2020 年 12 月 28 日付の本スキームによる資金調達(以下「第 1 回資金調達」)に続きアレンジャーとして、2021 年 9 月 7 日付で同社の本スキームによる新規の資金調達(以下「第 2 回資金調達」)に関する契約(以下「本契約」)を締結しましたので、お知らせします。本スキームによるSpiber 株式会社の調達総額は、第1 回資金調達と第 2 回資金調達の合計で 350 億円となります。

Spiber 株式会社は、構造タンパク質素材「Brewed Protein™(ブリュード・プロテイン™)」を開発する、山形県鶴岡市に拠点を置くバイオベンチャーです。Brewed Protein™ポリマーは、植物由来の糖類を主原料に使用し、微生物による発酵(ブリューイング)プロセスにより製造され、用途に応じて多様な特長を付与することが可能です。そのため、アパレル分野や輸送機器分野など、様々な産業における脱石油・脱アニマルのニーズに対し大きな役割を果たせる可能性を秘めており、持続可能な社会の発展に資する次世代の基幹素材と目されています。

本スキームは一般的なコーポレート・ローンとは異なり、同社が有する先進的な研究開発設備、2021 年3 月に竣工したポリマー製造を担うタイ王国プラント、及び、最短で 2023 年以降に稼働開始製造予定の米国プラント等の有形資産に加え、同社の根源的資産かつ競争力の源泉である知的財産等の無形資産の価値を最大限活かし、大規模調達を実現するために設計された、革新的な資金調達手法です。

本契約において、当初貸付人として、株式会社三菱UFJ 銀行(取締役頭取執行役員 半沢 淳一)が参画しております。第1 回資金調達と同様、将来的にシンジケート団を組成することが検討されています。なお、Spiber 株式会社は、本スキーム全体について、調達総額である 350 億円と別に、優先劣後方式による信用補完措置を提供しています。また、本スキームの組成に際し、森・濱田松本法律事務所及びアンダーソン・毛利・友常法律事務所が法律顧問を務め、また、EY の日本におけるメンバーファームであるEY ストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社が価値評価業務を提供しました。

三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券は、国内外の法人のお客様を対象に、様々な有形資産・無形資産を対象とする流動化取引やメザニンファイナンス、その他新規性の高い各種金融ソリューションを提供しております。各産業分野におけるお客様の ESG 及び SDGs への取組が加速する中、経済・社会の構造変革を促す新技術、代替技術の導入や商業化を支援する金融ソリューションの提供を一層推進するとともに、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

以上

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