2022/04/27

旧野洲川工場跡地及び野洲川河川敷の土壌対策工事について

第一三共 株式会社 

2022年4月27日
第一三共株式会社

旧野洲川工場跡地及び野洲川河川敷の土壌対策工事について

第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、旧三共株式会社 野洲川工場(以下「当工場」)跡地西側及び野洲川河川敷の土壌対策工事の実施を決定しましたので、お知らせいたします。

当工場は、農薬生産工場として1939年より稼動し、2003年の生産終了後は、更地として管理しております。2006年から2008年にかけて敷地内において農薬関連物質に係る土壌の洗浄処理や掘削除去等の対策工事を実施し、工事終了後、敷地周辺に観測井戸を設け地下水のモニタリングを継続してまいりました。

このモニタリングにおいて、当工場跡地西側の観測井戸で農薬関連物質であるエンドリンが農薬環境管理指針値を超えて継続して検出されたため、周辺地域の調査を実施し、エンドリン等の分布範囲を特定しました。今般、その調査結果を踏まえて行政等と協議を進め、当該分布範囲における土壌対策工事を実施することといたしました。

工事の実施にあたり、関連費用として2021年度第4四半期に約95億円を環境対策引当金として計上しております。

当社は、事業活動における環境負荷と環境リスクの低減への対応などに取り組むことで環境経営を推進してまいります。

以 上

(ご参考)
旧三共株式会社 野洲川工場(農薬生産工場)の概要
所 在 地:滋賀県野洲市野洲1041番地
敷地面積:約6万4,000㎡
稼動期間:1939年から2003年までの64年間
エンドリン:ストックホルム条約(POPs条約)の対象物質のひとつで、日本では1954年6月3日に殺虫剤として、1963年1月23日に殺鼠剤として農薬登録を受けており、野菜のアオムシやアブラムシ、カメムシ、果樹のハマキムシの駆除に使われていました。
当社では、当野洲川工場において、1956年~1971年にかけて15年間に亘りエンドリンを原料とした殺虫剤を製造しておりました。

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