2022/06/24

TI、高品質の RF と優れた電力性能を低コストで実現する新しいBluetooth LE ワイヤレス・マイコンを発表

日本テキサス・インスツルメンツ 合同会社 

報道関係各位
2022年06月24日
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社

TI、高品質の RF と優れた電力性能を低コストで実現する新しいBluetooth LE ワイヤレス・マイコンを発表

新しい CC2340 ワイヤレス・マイコンにより、これまで以上に多くの製品へBluetooth Low Energy 技術の導入が可能に

テキサス・インスツルメンツ(TI)は、コネクティビティ製品のラインアップを拡充し、他社デバイスの半分の価格で、高品質のBluetooth(r) Low Energy (LE)を実現する新しいワイヤレス・マイコン (MCU) ファミリを発表しました。
クラス最高のスタンバイ電流や無線周波数(RF)性能という特長を備えたSimpleLink(tm) Bluetooth LE CC2340 ファミリは、TI が長年にわたり蓄積してきたワイヤレス・コネクティビティ分野における専門知識に基づき構築されています。
CC2340 ファミリは 0.79 ドルから設定されており、手ごろな価格でより多くの製品にBluetooth LE コネクティビティの追加が可能です。
詳細については、www.ti.com/cc2340をご覧ください。

Bluetooth 技術を監督する標準化団体のBluetooth Special Interest Group(SIG)で CEOを務める Mark Powell 氏は、次のように述べています。
「Bluetooth(r) 対応デバイスの出荷数は、2022 年に業界全体で 50 億個に達すると予測されています。TI のような Bluetooth SIG メンバーの取り組みにより、Bluetooth テクノロジは、より多様なアプリケーションでのワイヤレス・コネクティビティの強化に対する需要に対応が可能となっています。Bluetooth のエコシステムを充実させ、Bluetooth テクノロジの採用拡大に役立つ革新的なソリューションを提供するメンバー各社の貢献に感謝しています」

TI は、ドイツのニュルンベルクで開催されるembedded world(2022 年 6 月 21 ~ 23 日)に出展し、CC2340 ワイヤレス・マイコンのデモを行いました。

TI のコネクティビティ部門ゼネラル・マネージャ兼バイス・プレジデントの Marian Kost は次のように述べています。
「Bluetooth LE の採用は勢いを増しており、embedded world で TI が実施する CC2340 ファミリのデモでは、各種アプリケーションに BLE 技術を迅速かつ容易に追加する方法を紹介します。これらの新しいマイコンは、高品質の RF と優れた電力性能を手頃な価格設定で実現することに加え、充実した技術サポートと、社内の製造能力への投資により、今後何年にもわたってお客様の需要に対応できます」

高品質の RF と優れた電力性能を低コストで実現
『CC2340R2』と『CC2340R5』の各ワイヤレス・マイコンは、それぞれ 256KB と 512KB のフラッシュ・メモリを搭載しているので、エンジニアは非常に高いフレキシビリティを確保し、アプリケーション・コード向けの十分なスペースを活用することができます。
加えて、Bluetooth LE アプリケーションの増加に伴い、設計者はソフトウェアのリモート・アップデートを容易に実行できるように、追加のメモリ容量を必要としています。
この新しいワイヤレス・マイコン・ファミリは、36KB の RAM を搭載し、無線(OTA:over-the-air)ダウンロード機能をサポートしています。

これらの新しいマイコンは、他社デバイスに比べて 40% の低減に相当する、業界最高クラスの830nA 未満というスタンバイ電流を達成しています。
スタンバイ電流の低減はバッテリ動作時間の延長につながり、電子棚札やタイヤ空気圧監視システムのような各種ワイヤレス・アプリケーションを 1 個のコイン電池で最大 10 年間動作させることができます。
また、CC2340 ファミリは -40℃ ~ 125℃ の動作温度範囲に対応しているので、産業用センサや医療用実験機器から、EV(電気自動車)チャージャやスマート・メーターのような屋外環境まで、多様なアプリケーションで安定した接続を確保できます。
さらに、最大 +8dBm の出力電力により、RF 性能の強化と接続範囲の拡大が可能です。これは、Bluetooth LE ワイヤレス・マイコンの各種競合製品の中でもトップクラスの値です。加えて、CC2340 デバイスは RF バランを内蔵しているため、外部部品点数を減らすことができ、設計の簡素化とコスト削減につながります。

Bluetooth LE 技術の幅広い採用に貢献
メモリ搭載量の増加、バッテリ動作時間の延長、温度範囲の拡大を手頃な価格設定で実現しているので、以下のような日常的なアプリケーションでコネクテッド(ネットワーク接続)対応をいっそう強化できます。

  • 医療機器:
    たとえば、血糖値計で CC2340 マイコンの 830nA 未満のスタンバイ電流という特長を活用すると、最終製品の保管期間を 18 ~ 24 か月確保し、 1 個のコイン電池だけで 2 週間にわたって Bluetooth LE をアクティブ動作させることができます
  • ビル・オートメーション:
    スマート・ホーム・ハブでは、CC2340 マイコンのワイヤレス・プロトコル・サポートと、最大 +8 dBm の出力電力による通信範囲を活用できます
  • パーソナル・ケア:
    電動歯ブラシのような製品に CC2340 ワイヤレス・マイコンを採用すると、スリープ・モードでの低消費電力によってバッテリ動作時間を延長できます

Bluetooth をわずか 2 分で統合可能
embedded world の TIブースでは、SimpleLink CC2340 LaunchPad(tm) 開発キットを使用して、2 分以内の Bluetooth LE 接続確立に関するデモを行いました。また、展示期間中、TI 製品を活用して、エッジ側 AI、コネクティビティ、車載設計などのさまざまな課題を克服する方法を、デモを通じてご紹介しました。
オンライン・デモ、関連ホワイト・ペーパー、技術記事、オンデマンド・トレーニングの詳細については、 TI.com/embeddedworld(英語)をご覧ください。
TI E2E(tm) Bluetooth support forum(英語)では、TI のアプリケーション・エンジニアへの質問や、実装を簡素化するための情報検索ができます。
また、実績のあるロイヤリティ・フリーの Bluetooth LE ソフトウェア・スタックにアクセスすることもできます。2010 年以来、TI はこのソフトウェアのサポートと継続的な更新に携わっています。

パッケージ、供給と価格について
CC2340 ワイヤレス・マイコンのサンプルと開発キット(LP-EM-CC2340R5)は、39 ドルでご注文いただけます。
これらの新しいワイヤレス・マイコンは、2023 年上半期から量産開始予定です。
CC2340 ファミリの 1,000 個受注時の単価は 0.79 ドルから設定されています。
新しいワイヤレス・マイコン・ファミリの詳細については、www.ti.com/cc2340をご覧ください。
TI ウェブサイトでは、日本円でのご購入が可能です。また、お支払いオプション、各国・地域への出荷について各種オプションをご用意しています。

実際の設計ニーズに適した各種コネクティビティ・ソリューション
『CC2340R2』と『CC2340R5』の各ワイヤレス・マイコンは、SimpleLink 製品ラインアップの最新製品であり、産業用、車載、パーソナル・エレクトロニクスの各市場で、革新的なコネクティビティ・ソリューションを実現できます。
TI は、手頃な価格設定で高品質かつ低消費電力のワイヤレス・マイコン、認証済みモジュール、トランシーバを開発するとともに、あらゆる RF 設計ニーズに対応する包括的なソフトウェア製品ラインアップを提供しています。
詳細については、www.ti.com/wireless をご覧ください。

※すべての登録商標および商標はそれぞれの所有者に帰属します。


【テキサス・インスツルメンツおよび日本テキサス・インスツルメンツについて】
テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、会長、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は、産業、オートモーティブ、パーソナル・エレクトロニクス、通信機器、エンタープライズ・システムなどの市場向けにアナログICおよび組込みプロセッサの製造を行う半導体企業です。
各世代がイノベーションを通じて小型化、高効率、高信頼性を可能にするテクノロジを構築してきました。
半導体を通じて、エレクトロニクスをより手頃な価格で提供することでより良い世界を創造するという当社の物づくりへの思いは今日まで受け継がれています。
TIの情報はホームページ(www.TI.com)をご参照ください。

日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:サミュエル・ヴィーカリ、略称:日本TI)は、テキサス・インスツルメンツの子会社で日本市場における外資系半導体サプライヤです。
当社に関する詳細はホームページ(http://www.tij.co.jp)をご参照ください。
(日本TI公式アカウント:Twitter / Facebook



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