2023/05/10

タブレットPCを使いこなすための教員向け研修カリキュラム開発―静岡大学と2種類のカリキュラムを共同開発―(NTTラーニングシステムズ)

株式会社 NTT ExCパートナー 

タブレットPCを使いこなすための教員向け研修カリキュラム開発

――静岡大学と2種類のカリキュラムを共同開発――

2023年5月10日
エヌ・ティ・ティラーニングシステムズ株式会社

エヌ・ティ・ティラーニングシステムズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:鳥越 隆、以下「当社」)は、国立大学法人 静岡大学(以下「静岡大学」)と共同で、新たな教員研修カリキュラムおよび教材を開発しました。このカリキュラムは、教員がタブレットPCなど学校に整備されたICT環境を効果的に活用し、児童生徒の学びを向上させることを目的としています。

図1:研修教材イメージ

2020年度から始動したGIGAスクール構想※によって、全公立小中学校の児童生徒一人ひとりが専用のタブレットPCを使えるようになりました。世界にも類を見ない規模のICT環境整備を受けて、教員には1人1台のタブレットPCを効果的に活用して指導を行うことが求められています。

当社は、静岡大学 教育学部塩田真吾准教授との一年間の共同研究を経て、

  • 「ネットの長時間利用の予防に向けて-タイムマネジメント力の育成-」
  • 「ICT利活用研修-ICTを「使う」から「使いこなす」へ-」

の2種類の教員研修メニューを開発しました。

「ネットの長時間利用の予防に向けて」では、子どものタブレットPCの長時間利用を予防する具体的な指導方法を学びます。塩田氏の研究結果をもとに、参加型のワークショップを通して、タイムマネジメントの基礎とその指導法を学ぶことができます。児童生徒のタイムマネジメント力を育むことで長時間利用を避け、計画的にタブレットPCを活用できるようになり、大人が強制的に制限しなくても自律的に考えて行動していく素地を育てることができます。

図2:児童生徒に授業で使用させるワークシートを教師が体験

また、「ICT利活用研修-ICTを『使う』から『使いこなす』へ-」では、学習活動に焦点を当てた授業デザイン支援ツールを活用して授業設計方法を学ぶことができます。参加者はタブレットPCを単に使うだけでなく、学習目的に応じてアプリ等を使い分け、より効果的な授業を設計できるようになります。研修後、効果的にICTを使いこなす能力を身につけることができる研修プログラムとなっています。

図3:「ICT利活用研修-ICTを「使う」から「使いこなす」へ-」研修資料イメージ

本教員研修メニューは、2023年5月より当社の教員向け研修メニューとして提供します。

当社と静岡大学は、教育現場の課題を解決し、子どもたちの豊かな学びを実現できるよう、引き続き研究・開発に努めます。

※GIGAスクール構想について:
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_0001111.htm

【塩田 真吾氏 プロフィール】

静岡大学教育学部 准教授
「社会とつながる授業」をテーマに、現代的・社会的課題の授業デザインについて工学的に研究しています。

これまでの主な自治体・学校における教育情報化に関する支援・助言実績

  • 静岡県中山間地域の小規模校におけるICT活用推進事業検討会議(2017~2019)
  • 静岡市遠隔教育システム導入実証研究事業 (2018~2020)
  • 静岡県富士市立高等学校運営協議会 委員(2013~2020)
  • 文部科学省「教育の情報化に関する手引」執筆協力者(2019)
  • 文部科学省「青少年を取り巻く有害環境対策の推進」技術審査委員会技術審査専門員(2018~2020)
  • 文部科学省委託「情報モラル教育推進事業」検討委員会 副座長(2018~2020)

【当社について】

文部科学省を始めとした様々な国の実証事業に参画した実績とノウハウを活かして、教育のDX化を推進するソリューションを提供しています。

これまでの主な実証事業実績

  • デジタル庁委託事業 校務・学習システムのデータ連携テスト環境構築(2022)
  • 文部科学省委託事業 ICT活用教育アドバイザー事業の体制整備(2021~2022)
  • 文部科学省委託事業 小学校プログラミング教材(2019)

本件に対するお問い合わせ先

エヌ・ティ・ティラーニングシステムズ株式会社
教育ICT推進部
担当:小池、川邉
TEL:03-5419-7219
e-mail:with-school2020@nttls.co.jp

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