令和4年度の林業技術研修の実績を報告します。

令和4年度の林業技術研修の実績を報告します。

最終更新日：2023年5月16日

林業の担い手（林業経営体）や、林業の後継者（森林所有者、林業研究会、林業を学ぶ高校生、CSO等）、また、それらの活動を支える林業普及指導員に対し、林業経営の合理化、林業技術の改善、安全作業による森林整備等の林業に関する知識及び技術の習得を目的とした各種研修を実施しました。

1 実施内容

(1) 林業担い手育成確保対策

1)林業経営体育成研修

森林整備を行う林業経営体の現場技術者の技術向上及び施業集約化等に携わる事務職員等の資質向上を図る研修。

ア)伐木等高度技術研修

チェンソーの分解点検や伐木時の受け口、追い口の作成の精度を上げる方法等を学ぶ研修。

※伐木作業時の安全性を高めるため、安全衛生装備（防振・耐切創手袋及び防護ブーツ）の着用を推進した。

イ)高性能林業機械安全操作研修

高性能林業機械の点検整備方法及びスイングヤーダの先柱控索を軽量な資材で架設する方法等の効率的な作業工程を学ぶ研修。

ウ)労働安全衛生研修

労働安全の基礎からリスクアセスメントを活用した労働災害防止対策を学ぶ研修。

エ)ICT活用路網整備(中級)研修

森林GIS等のICTを活用した路網設計、路網整備及び高性能林業機械等による効率的な作業システムを構築するため、丈夫で簡易な森林作業道を作

設するオペレーターを育成する研修。

〇林業担い手育成確保対策研修の内訳

(2) 林業後継者育成確保対策

1)高校生林業就業一日体験研修

森林・林業のPRと林業・木材産業への就業を図るため、県内の高等学校に対し先進的な林業・木材産業関係事業所の視察及び技術体験を行う研修。

2)林業教室

ア)CSO等安全講座

森林ボランティアや自治会等が、安全な森林整備方法を学ぶことができる研修。

主に、チェンソー点検整備・目立て方法や、簡易な木材搬出方法など。

イ)林業事業体・行政担当向け講座

林業事業体や市町林務担当者等の経験年数が少ない方が、森林・林業・木材産業等の基礎知識を学ぶ研修。

〇林業後継者育成確保対策研修の内訳

(3) 林業普及指導対策

県内の5農林事務所(佐賀中部、東部、唐津、伊万里、杵藤)の林務課に配置されている林業普及指導職員等が、地域の森林整備を担う森林所有者や林業事業体、市町等に対する技術及び経営の指導体制を確保するとともに、林業普及指導員等の資質向上を図る研修。

1)林業普及指導員等研修

ア)刈払機安全衛生研修

刈払機の点検整備及び草刈りの実習を行い、安全作業に繋がる指導方法の研修。

イ)伐木等(チェンソー操作)安全作業研修

チェンソーの点検整備及び目立て方法並びに伐倒方法の実習を行い、安全作業に繋がる指導方法の研修。

ウ)軽架線システム集材作業研修

軽架線システム(ウインチ、専用小型搬器)を活用した作業システムの検討及び集材実習を行い、安全作業に繋がる指導方法の研修。

エ)森林作業道作設指導研修

森林作業道作設の基本土工及び支障木伐倒等の実習を行い、安全作業に繋がる指導方法の研修。

オ)その他

林内車等の走行集材機械の運転に係る特別教育、各種広報誌の記事投稿に係る広報研修、効率的な苗木運搬を推進するためのドローンによる苗木運搬

研修の実施。

〇林業普及指導員等研修の内訳

2)専門的研修(外部講師)

専門技術員等が外部講師として出席した研修。

〇専門的研修(外部講師)の内訳

2 研修会開催等実績集計

• R4林業技術研修実績画像集（PDF：2.36メガバイト）