多拠点ネットワークのセンタールーターに最適なフラッグシップモデル - ヤマハ 10ギガアクセスVPNルーター『RTX3510』ネットワーク規模に応じて段階的にVPN対地数を拡張できるヤマハ VPN拡張ライセンス『YSL-VPN-EX3』
ヤマハ 株式会社2023年07月12日
多拠点ネットワークのセンタールーターに最適なフラッグシップモデル
ヤマハ 10ギガアクセスVPNルーター『RTX3510』
ネットワーク規模に応じて段階的にVPN対地数を拡張できる
ヤマハ VPN拡張ライセンス『YSL-VPN-EX3』
ヤマハ株式会社は、「RTXシリーズ」の新ラインアップとして、多拠点ネットワークを構築するためのセンタールーターに最適な10ギガアクセスVPNルーター『RTX3510』を8月に発売します。また、ネットワークの規模に応じて柔軟に『RTX3510』のVPN*対地数を拡張できるオプションライセンス『YSL-VPN-EX3』を同時期に発売します。
- ※VPN=Virtual Private Network
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ヤマハ 10ギガアクセスVPNルーター『RTX3510』近年、テレワークの普及などで働き方が多様化しWeb会議やクラウドアプリケーションなどの利用機会が増えたことで、社内ネットワークにつながる各端末の使用セッション数の増加によるルーターのNATセッション数の不足などのトラブルが発生しています。また、オフィス1拠点あたりの通信トラフィック総量も年々増加傾向です。1拠点あたりの通信量が増えたことで、多拠点を収容するセンタールーターには、導入時の想定よりも高いトラフィック負荷がかかっていることが企業のIT環境整備において問題となっています。
今回発売する『RTX3510』は、従来モデルである「RTX3500」「RTX5000」の多対地VPN収容という特長を継承しつつ、10ギガビットに対応したセンター用のVPNルーターです。現在普及しつつある10ギガビット光回線を使った高速インターネット接続や、10ギガビットに対応したスイッチなどと接続しLAN/WANの高速化を実現します。また、各種処理能力も大幅に向上しているため、多拠点ネットワークのセンタールーターとしてだけではなく、大型施設や学校のような多数の端末を収容するルーターとしても最適です。
概要
- 「RTXシリーズ」最高性能を持つフラッグシップモデル
- 拠点数が増えてもスケーラブルにネットワークを拡張可能
- 小型化による省スペースと省エネルギー化の実現
品名 | 品番 | 希望小売価格 | 発売時期 |
---|---|---|---|
10ギガアクセスVPNルーター | RTX3510 | 764,500円(税抜 695,000円) | 2023年8月 |
VPN拡張ライセンス | YSL-VPN-EX3 | 110,000円(税抜 100,000円) | 2023年8月 |
- ◎『RTX3510』販売計画:1,000台/年
主な特長
1.「RTXシリーズ」最高性能を持つフラッグシップモデル
『RTX3510』は、10ギガビットに対応したコンボポート(LANポートとSFP+スロット)を2ポート搭載し、10ギガビット/マルチギガビットに対応したネットワークスイッチとの接続性向上とLAN/WAN両方の通信高速化を実現します。また、従来モデルの「RTX3500」「RTX5000」と比較して、最大NATセッション数を65,534から500,000まで強化し、より多くの端末の収容や安定した通信が可能です。さらに、メーカー保証期間についても通常の1年間から5年間に延長し、高い品質が求められるセンタールーターをより長期間安心してお使いいただけます。加えて、従来モデルの「RTX3500」「RTX5000」で使用していたconfigがそのまま使用でき、インターフェース構成も変わっていないため、労力を最小限に抑えた機器の入れ替えによって『RTX3510』の強化された機能や性能を享受することができます。『RTX3510』には、拠点側のルーターと一括で管理できるネットワーク統合管理サービス「YNO(Yamaha Network Organizer)」を最大1年間無償で使用可能なライセンスが付属されており、追加の費用なしで「YNO」の利便性を体験できます。
2.拠点数が増えてもスケーラブルにネットワークを拡張可能
『RTX3510』は、同時発売するVPN拡張ライセンス『YSL-VPN-EX3』を適用することで、VPN対地数を1ライセンスにつき500ずつ、最大4ライセンスまで段階的に拡張できます。適用するライセンス数によって、目的のネットワーク規模に応じたスケーリングが可能で、導入コストの最適化を実現します。
『YSL-VPN-EX3』を使ったVPN対地数拡張イメージ
また、拠点側ネットワークへの経路を自動で追加できる新機能「IPsec経路自動追加機能」に対応します。従来は拠点が多ければ多いほど設定に時間がかかった拠点側ネットワークへの経路設定が不要になります。また、拠点ごとのVPN設定を集約する「マルチポイントトンネル機能」や「tunnel template機能」と併用することで、VPN設定がさらに簡潔になり、管理者の運用負荷が軽減されます。
「IPsec経路自動追加機能」の使用イメージ
3.小型化による省スペースと省エネルギー化の実現
『RTX3510』は、従来モデル「RTX3500」「RTX5000」と比べて性能が大幅に強化されていますが、熱設計を見直すことで動作保証温度の上限を40℃から45℃に拡張するだけでなく、筐体サイズ(体積)を「RTX3500」「RTX5000」から約46%も小型化しています。さらに、内部温度センサーによるファンの自動制御を行うことで、常温環境では低い回転速度を維持し、静音化/省エネルギーに貢献します。AC200Vの電源入力にも対応しているため、サーバールームやデータセンターなど幅広い環境でお使いいただけます。また、環境への配慮として、梱包箱は環境への負荷が低い段ボールの緩衝材を採用しました。梱包時の体積についても従来比約50%に縮小しており、輸送費やCO2排出量削減に貢献します。
主な仕様
『RTX3510』
品番 | RTX3510 | |
---|---|---|
希望小売価格 | 764,500円(税抜 695,000円) | |
JANコード | 49 57812 68562 7 | |
対応回線およびサービス網*1*2 | FTTH(光ファイバー)、ADSL、CATV、ATM回線、IP-VPN網、広域イーサネット網、携帯電話網、データコネクト、ひかり電話ナンバーゲート | |
インターフェース | LANポート数 | 8ポート (10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T) 2ポート*3 (100BASE-TX/1000BASE-T/2.5GBASE-T/5GBASE-T/10GBASE-T) |
SFP+スロット数 | 2ポート*3 (1000BASE-SX/1000BASE-LX/10GBASE-SR/10GBASE-LR) | |
内蔵スイッチングハブ機能 | ポート分離、LAN分割(ポートベースVLAN)、ポートミラーリング、リンクアグリゲーション | |
microSDスロット | 1スロット (microSD/microSDHC対応、microSDXCは非対応) |
|
USBポート*4 | 1ポート (USB2.0 Type-A、給電電流:最大500mA、USBメモリー/USBデータ通信端末に対応) |
|
コンソールポート | 2ポート (RJ-45、USB Mini-B(5pin)) |
|
Flash ROM | 128MB | |
RAM | 2GB | |
状態表示インジケーター | 前面: 30 (POWER、ALARM、STATUS、LAN[LINK, SPEED]×10、SFP+[LINK,SPEED]×2、microSD、USB、FUNC) | |
動作環境条件 | 周囲温度 0~45℃、周囲湿度 15~80%(結露しないこと) | |
電源 | AC100V~AC240V*5、50/60Hz、電源内蔵、電源インレット(3極コネクター、C14タイプ)、電源スイッチ | |
最大消費電力(皮相電力)、最大消費電流、発熱量 | 29.2W(55VA)、0.55A、105.1kJ/h | |
省エネ機能 | EEE(Energy Efficient Ethernet)、未使用LANポートのシャットダウン、microSDスロット/USBポート停止 | |
筐体 | 金属筐体、ファン*6(2基) | |
電波障害規格、環境負荷物質管理 | VCCIクラスA、RoHS対応 | |
外形寸法(突起物を除く) | 330(W)× 44(H)× 250(D)mm | |
質量(付属品は含まず) | 2.3kg | |
付属品 | 電源コード(3ピンプラグ)、電源コード抜け防止金具、はじめにお読みください(保証書含む)、ゴム足、ダストカバー(SFP/SFP+スロット取付け済み)、ラックマウント用金具、取付ネジ | |
スループット | 最大9.9Gbit/s | |
IPsecスループット | 最大3.0bit/s | |
経路エントリー数 | 60,000 | |
VPN対地数 | 合計*7 | 1,000(最大3,000対地まで拡張可*8) |
IPsec | 1,000(最大3,000対地まで拡張可*8) | |
L2TP/IPsec | 1,000(最大3,000対地まで拡張可*8) | |
L2TPv3 | 29(最大49対地まで拡張可*8) | |
PPTP | - | |
NATセッション数 | 500,000 |
- ※1 ADSL、CATV、FTTH等の回線との接続には、別途ADSLモデム、ケーブルモデムまたはメディアコンバーターが必要です。ATM回線との接続には、ATM-TAが別途必要です。また、複数のパソコンでの使用を認めていないプロバイダーもあるため、契約内容を確認ください。
- ※2 データコネクトは、東日本通信電話株式会社および西日本通信電話株式会社の登録商標です。
- ※3 LAN3およびLAN4はコンボポートです。LANポートとSFP+ポートは排他利用となります。同時にLAN、SFP+ポートにケーブルを挿入しないでください。誤動作の原因になることがあります。
- ※4 すべてのUSBメモリーの動作を保証するものではありません。また、USBハブは利用できません。
- ※5 付属の電源コードを使用する場合は、日本国内AC100Vのみ使用可能です。日本国内AC200V(50/60Hz)の電源電圧で使用する場合は、お客様でAC200Vに対応した電源コードをご用意ください。動作確認済みの電源コードは技術情報サイト(RTpro)に公開しています。
- ※6 ファンの騒音値は、技術情報サイト(RTpro)に公開しています。
- ※7 複数の種別のVPN機能を併用する場合に、合計で設定することができる数です。
- ※8 VPN拡張ライセンス「YSL-VPN-EX3」を適用することで、ライセンス数に応じて最大値が拡張されます。
『YSL-VPN-EX3』
赤字部分はVPN拡張ライセンスを適用したときの差分仕様です。
品番 | RTX3510 | RTX3510 + YSL-VPN-EX3 (1ライセンス適用時) |
RTX3510 + YSL-VPN-EX3 (最大4ライセンス適用時) |
|
---|---|---|---|---|
VPN機能 | IPsec, L2TP/IPsec, L2TPv3, L2TPv3/IPsec, IPIPトンネル、マルチポイントトンネル | |||
スループット | 最大9.9Gbit/s | |||
IPsecスループット | 最大3.0Gbit/s | |||
VPN対地数 | 合計*9 | 1,000 | 1,500 | 3,000 |
IPIP | 1,000 | 1,500 | 3,000 | |
IPsec | 1,000 | 1,500 | 3,000 | |
L2TP/IPsec | 1,000 | 1,500 | 3,000 | |
L2TPv3/IPsec | 29 | 49 | 49 | |
マルチポイントトンネル | 1,000 |
- ※9 複数種別のVPNを併用する場合の上限数です。
関連オプション
品名 | 品番 | 希望小売価格 | 発売時期 |
---|---|---|---|
SFP+モジュール | YSFP-10G-SR | 85,800円(税抜 78,000円) | 発売中 |
YSFP-10G-LR | 160,600円(税抜 146,000円) | 発売中 | |
SFPモジュール | YSFP-G-SXA | 44,000円(税抜 40,000円) | 発売中 |
YSFP-G-LXA | 99,000円(税抜 90,000円) | 発売中 | |
ダイレクトアタッチケーブル | YDAC-10G-1M | 24,200円(税抜 22,000円) | 発売中 |
YDAC-10G-3M | 30,800円(税抜 28,000円) | 発売中 | |
RJ-45コンソールケーブル | YRC-RJ45C | 5,830円(税抜 5,300円) | 発売中 |
関連ソフトウェア製品
品名 | 品番 | 発売時期 |
---|---|---|
ネットワーク統合管理サービス | Yamaha Network Organizer(YNO) | 発売中 |
VPNクライアントソフトウェア | YMS-VPN8ソフトウェアライセンス版 | 発売中 |
YMS-VPN8同時接続ライセンス版 | 発売中 |
- ◎『RTX3510』には最大1年間無償で使用可能な「YNO」ライセンスが付属されています。
価格等の詳細情報は、各製品ページをご参照ください。
https://network.yamaha.com/products/software_service
- ※文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
- ※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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