ブラジルの溶接機近代化で稼働率と機能性が向上【Primetals Technologies, Ltd.】
三菱重工業 株式会社ブラジルの溶接機近代化で稼働率と機能性が向上
- 溶接機の包括的アップグレードにより、稼働率向上とスペアパーツ入手確保を実現
- 新設計のソリューションでメンテナンス作業の効率が向上
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、ブラジルの鉄鋼メーカー、ウジミナス(Usiminas)の、ブラジル南東部に位置するイパティンガ(Ipatinga)にある製鉄所向け溶接機近代化工事について、仮検収証(PAC)を受領しました。
最先端のソフトウェア
新設計のソリューションにより、溶接機の稼働率と機能性が向上しました。また、コントローラをメンテナンス作業がしやすい位置に移動しました。新システムは、TIAポータルなどの最先端ソフトウェアを使用しており、ウジミナスはより多様な素材の加工ができるようになりました。
ウジミナス プロジェクトマネージャー Fernando Martins Soares氏談
「溶接機向けの新しい制御システムを見つけることは容易ではありませんでした。この新技術はプライメタルズ テクノロジーズのチームにより、非常にうまく開発されています。新しい操業援助システムのおかげで、新しい鋼種に対する操業チームの溶接条件設定の能力が向上し、実現性が高まりました。20年前の旧システムは、既存の表に含まれていない溶接材料についてはオペレーターが試行錯誤を繰り返さなければならないなど、柔軟性に欠けていました。」
当社の供給範囲は、新設計のHMIと制御システムを含む、ネットワーク システムのエンジニアリングと実装です。このシステムは、サイリスタ ブリッジ制御システム、溶接電流制御システム用テクノロジーパッケージ、溶接キャリッジ用電気駆動装置、油圧バルブとサーボバルブの圧力と位置を制御するバルブ アンプを搭載しています。
プロジェクト実績
当社は、イパティンガ製鉄所のスラブキャスター2号機向け新型レベル2オートメーションシステム導入、タンデム冷間圧延機のメインドライブの更新、連続酸洗タンデム冷間圧延ライン(PL-TCM)の入側セクションドライブの近代化など、ウジミナスとともに多くのプロジェクトで提携してきました。これらのプロジェクトで培った豊富な経験と、当社のドライブシステム分野における幅広い専門知識が評価され、イパティンガ製鉄所での最先端近代化プロジェクトのサプライヤーとして当社が選定されました。
イパティンガ製鉄所では、リコイリングラインに設置されている上記の溶接機が、顧客が必要としている品質レベルに製品を矯正する能力を確保しています。1956年に設立されたウジミナスは、厚板、熱延鋼板、冷延鋼板、電気亜鉛めっき鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板を生産しています。
ブラジル、イパティンガ製鉄所にて、プライメタルズ テクノロジーズとウジミナス両社が参加した試運転チーム
イパティンガ製鉄所にある溶接機の側面
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp
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山下 眞一
shinichi.yamashita@primetals.com
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