2023/06/30

BCP対策に取り組む株式会社オキサイド様に対し、災害対応型コミットメントラインを締結

株式会社 商工組合中央金庫 

2023 年 6 月 30 日

商工中金

BCP 対策に取り組む株式会社オキサイド様に対し、
災害対応型コミットメントラインを締結

商工中金は、地域経済への影響力を有する中小企業組合や中小企業の皆さまが取り組む、 産業構造の変革への挑戦を、積極的にサポートしています。

商工中金(甲府支店)は、株式会社オキサイド様 (本社:山梨県北杜市、代表者:古川 保典様)に対し、災害対応型コミットメントライン(※)10 億円を開設しました。

同社は、2000 年(平成 12 年)に創業した単結晶、光部品およびレーザ光源装置の開発・製造業者です。同社の紫外レーザは半導体検査装置に用いられており、精密さが求められる半導体検査工程において重要な役割を果たしています。また、同社が提供している LGSO 単結晶は、がんの早期診断に用いられる最先端画像診断装置 PET に採用され、世界中のがん治療の現場で活用されています。

今回、同社は日本各地で相次ぐ自然災害発生時の BCP 対策のため、大規模自然災害の発生等が金融機関の貸付不能事由になりうる一般的なコミットメントラインではなく、地震等の大規模自然災害発生時にも安定した資金調達が可能な「災害対応型コミットメントライン」の導入を計画しました。これにより、大規模自然災害発生時においても受注先の要望に迅速かつ柔軟に対応できるよう、円滑な資金調達手段を確保して事業の継続性を高め、ステークホルダーからの信頼を高めていきます。

商工中金は、現地訪問や経営者ヒアリングを通じた事業性評価を行い、財務上の強みや課題を共有。山梨県及び神奈川県に複数の拠点を構える同社が、災害時にも販売先から安定供給が求められることを確認し、同社の BCP 対策の一環として、災害発生時にも安定して資金調達が可能な災害対応型コミットメントラインを開設しました。

商工中金は、地域経済にとって必要不可欠な中小企業の価値向上を、関係機関と連携してサポートすることで、地域活性化に貢献してまいります。

【災害対応型コミットメントライン契約(※)の概要】
コ ミ ッ ト 総 額
10 億円
契 約 締 結 日
2023 年 6 月 30 日
コ ミ ッ ト 期 間
2023 年 6 月 30 日 ~ 2024 年 6 月 29 日(更新 OP4 回)
特徴
山梨県、神奈川県下における震度 5 弱以上の地震発生時及び山梨県、神奈川県下における 1 時間当たり降水量 60mm 以上または 3 時間当たり降水量 140mm 以上または 24 時間当たり降水量 350mm 以上の降水発生時にも、コミット総額の範囲内であらかじめ定められた条件に基づく迅速な資金調達が可能。

【株式会社オキサイド様の概要】
所 在 地
山梨県北杜市武川町牧原 1747 番地 1
代 表 者
古川 保典様
業種
単結晶育成/レーザ装置製造業
資 本 金
17 億 3700 万円
従業員数
264 名(2023 年 2 月現在)
設立
2000 年 10 月

(※)コミットメントラインとは、企業と金融機関があらかじめ設定した期間・融資枠の範囲内で、企業が随時借入を可能とする契約です。一般的なコミットメントラインでは、震災等の大規模災害時には金融機関の貸付不能事由とされているため、企業にとって大規模災害発生直後の資金確保に困難が生じる可能性があります。一方、災害対応型コミットメントラインは、一定規模以上の震災等について金融機関の貸付不能事由から除外した契約となっているため、震災等の異常事態発生時も含めて、融資枠の範囲内であれば、あらかじめ定められた条件に基づき迅速な資金調達が可能となります。

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