2023/10/10

【新製品】新世代リニアモータ駆動搭載 大型・高精度・難加工用途向け_フェムト秒レーザ加工機「L S P 5 0 7 0」発売のお知らせ

株式会社 ソディック 

2023 年 10 月 06 日

新製品 発売のお知らせ

新世代リニアモータ駆動搭載 大型・高精度・難加工用途向け
フェムト秒レーザ※加工機「L S P 5 0 7 0」
カウンタ構造で高速送り時の振動抑制、移動距離最短化で大面積加工時の効率向上
大型車用 FCV セパレータ金型サイズ、プレス金型用 超硬度粉末高速度工具鋼にも対応


株式会社ソディックは、リニアモータ駆動 フェムト秒レーザ加工機「LSP5070」を開発し、2024 年 1 月より受注開始いたします。

当社が放電加工機のリ-ディングカンパニーとして、リニアモータ駆動方式の放電加工機を販売開始してから約四半世紀、通信・自動車・航空宇宙・医療・家電などあらゆる業界での精密金型製作及び超精密部品加工において導入いただき、累計出荷台数は 60,000 台以上を達成いたしました。

今回発売する新製品「LSP5070」は、長年培われたリニアモータ制御技術と最先端のフェムト秒レーザ技術、および AI(人工知能)機能、IoT プラットフォームなどを融合、汎用性/高速性を追求し大型材料の加工に対応したリニアモータ駆動 フェムト秒レーザ加工機です。

主要ターゲットとしては、大型 FCV の燃料電池用 金属セパレータ金型の加工向けを想定しています。FCV1 台あたりセパレータは約 800 枚必要とされており、従来多く使われているプレス金型鋼 SKD11 では耐久性的に約 20 万枚しか打てないところ、難加工ながら超硬度の粉末高速度工具鋼は 10 倍以上の耐久性を持つとされることから、「LSP5070」は超硬度粉末高速度工具鋼製の金型加工を前提とした精度および速度を実現しました。なお、FCV は、エネルギー効率が高く走行時に CO2や大気汚染物質の排出がゼロのため“究極のエコカー”とも称されています。今後、価格も下がることが予想され、建設機材や?距離トラックなどの大型車両中心に普及台数目標は 2025 年までに 20 万台、2030 年代までには 80 万台と市場拡大の期待が高まっています。

※フェムト秒(1000 兆分の 1 秒)単位で発振される超短パルスレーザ。同じエネルギーの場合パルス幅が短いほど強度の高いレーザが生成される。加工領域の熱損傷を低減し、パルス幅の広いレーザよりも高精度かつきれいな加工が可能。

■「LSP5070」の外観

(イメージ図)

■ 販売予定価格および生産目標台数

販売予定価格:1 億 2,000 万円~(税抜き)、生産目標台数: 6 台/年

※フェムト秒レーザ加工機は、特殊として受注し設計して販売することを想定しています。

下記仕様以外のサイズについてもお客様のご要望に応じて対応する計画です。

■「LSP5070」の主な特長

① 当社マシニングセンター最上位機種 AZ275nano に用いたアクティブ除振システム“カウンタテーブル機構”を採用。加工テーブルと逆位相に駆動するキャンセル軸を搭載。反作用を打ち消す独自構造により移動時における振動を極限まで抑制すると同時に、重心変化抑制効果により床の剛性にかかわらず機械の姿勢を一定に保ち光軸の安定化を実現

② □30~80(一辺 30~80mm の正方形)のテレセントリック光学系 (ワークに垂直にレーザを照射)fΘ(エフシータ)レンズによる大面積加工毎の移動経路を、AI により最短距離を算出することで移動時間短縮

③ 5 軸ガルバノ搭載により穴開け仕様を選択可能

④ 大型車用燃料電池金属セパレータサイズに対応

⑤ 機械構造はユーザーの要望に応じて特殊対応

■「LSP5070」の主な仕様

ガルバノ 2 軸 (5 軸は特別対応)
レーザ IR(赤外線):1030nm、Gr(Green 緑):515nm、
UV(紫外線):343nm 3 種類に対応し選択可能
※搭載している発振器「Amplitude」(仏製)の場合
各軸移動(X 軸 x Y 軸 x Z 軸) 500 x 700 x 200mm
最大ワーク(幅×奥行×高さ) 500 x 700 x 200 mm
機械大きさ(幅×奥行×高さ) 2200 x 2650 x 2300 mm
機械本体質量 8,000 kg
電気容量 3 相 AC 200 V ± 10% (50/60 Hz) 20kVA

以上

■お問合せ先 株式会社ソディック 広報室
横浜市都筑区仲町台三丁目 12 番 1 号 TEL:045-942-3111(大代)

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