2023/10/26

株式会社ファームノートホールディングスの株式譲渡について

株式会社 産業革新投資機構 

2023 年 10 月 26 日

株式会社ファームノートホールディングスの株式譲渡について

株式会社INCJ(本社:東京都港区、代表取締役社長:勝又 幹英、以下「INCJ」)は、INCJが保有する株式会社ファームノートホールディングス(本社:北海道帯広市、代表取締役社長:小林 晋也、以下「ファームノート」)の株式の全部を千葉道場株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:千葉 功太郎)が運営する千葉道場 2 号投資事業有限責任組合及び KOBASHI HOLDINGS 株式会社(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:小橋 正次郎)、個人投資家を含む既存株主に譲渡することを決定し、このほど譲渡が完了したのでお知らせします。

<詳細>
1.対象会社
・社名 :株式会社ファームノートホールディングス
・設立 :2016 年 12 月
・本社 :北海道帯広市
・代表者:代表取締役社長 小林晋也
・事業内容:酪農・畜産分野のDX 化推進事業、牧場運営事業

2.これまでの支援内容
・支援決定公表日:2017 年 3 月 27 日
・支援決定金額:3 億円(上限)
・実投資額 :2.5 億円
・参照プレスリリース:株式会社ファームノートホールディングスへの出資について
https://www.incj.co.jp/newsroom/upload/docs/1490523781.01.pdf

3.Exit の経緯
(1)出資について
ファームノートは酪農・畜産のDX 化を推進するベンチャー企業。クラウド型牛群管理システムや個体管理センサーの開発・販売を行い、牛の健康状態等、牧場経営において重要となる牛個体および牛群に関する情報の適時把握を通じて、酪農・畜産農家の生産性向上を支援している。INCJ はファームノートが提供する DX 関連ソリューションが日本の酪農・畜産業界が抱える様々な課題の解決に繋がることを期待し、全国農業協同組合連合会、農林中央金庫、住友商事株式会社と共同で同社への出資を行った。

(2)出資後の事業進捗
ファームノートは酪農・畜産業界における課題への対応を強化するため、生産性向上に寄与するDX 化のための製品・サービスの提供に加え、生産者の短期・中長期両方の経営改善を目的とした育種改良等のゲノム関連事業を推進している。また、先進的な酪農技術の確立のため、自らが生産者となり道内二拠点にて牧場事業を展開する等、酪農・畜産業界の課題に包括的に対応するための製品・サービスの提供を目指し、事業を拡大している。

(3)Exit の経緯・内容
INCJは初回投資から約6年を経て、そのExit方法についてファームノート及び既存株主と様々な協議及び検討を行った結果、同社の今後の事業展開も考慮し、既存株主への株式譲渡が最も適切と判断し、INCJが保有するファームノートの株式の全部を既存株主とその関連企業に譲渡することとした。

4.主務大臣(経済産業大臣)意見
農業現場におけるDX 化などの技術は、日本の社会全体の生産性向上に大きく貢献するものと考える。株式会社INCJ による本案件への投資を通じた投資意義の社会的実装が新たな株主の構成下でさらに進展し、日本の産業競争力強化に資することを期待したい。

<株式会社INCJ について>
株式会社INCJ は、2018 年 9 月、既存の官民ファンドである株式会社産業革新機構から新設分割する形で発足しました。産業革新機構は、2009 年 7 月、産業や組織の壁を越えて、オープンイノベーションにより次世代の国富を担う産業を育成・創出することを目的に設立されましたが、根拠法である産業競争力強化法の改正法の施行に伴い、同機構は株式会社産業革新投資機構に商号変更し、新たな活動を開始しました。株式会社INCJ は、産業革新機構の事業を引き継ぐ形で、既投資先のValue up 活動や追加投資、マイルストーン投資、EXIT に向けた活動を主要業務として、2025 年 3 月末まで投資活動を行っていきます。 URLhttp://www.incj.co.jp/

<本発表資料のお問い合わせ先>
株式会社産業革新投資機構 経営企画室 広報
奥村(070-3960-3640)、野々宮(080-1339-5207)(報道関係)
東京都港区虎ノ門1-3-1 東京虎ノ門グローバルスクエア
URL:https://www.j-ic.co.jp/jp/ https://www.incj.co.jp/

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