ニッケル亜鉛電池 長期耐久性の向上を確認 [ FDK ]
富士通ニッケル亜鉛電池 長期耐久性の向上を確認 ~ 実用化レベルの耐久性を確保、設備増強によりサンプル出荷を拡大いたします ~ | |||||||||||||||||||||
2023年11月13日 FDK株式会社 | |||||||||||||||||||||
FDK株式会社(代表取締役社長:長野 良)は、開発中のニッケル亜鉛電池が実用化レベルの耐久性を確保できていることを確認し、今後、設備増強を進め、お客様へのサンプル出荷を拡大してまいります。 当社は、2023年3月13日に「ニッケル亜鉛電池のサンプル出荷を開始(*1) 」を公表し、これまで開発品の長期評価試験を進めてまいりました。動力用電源用途を想定した充放電サイクル評価試験(*2) につきましては、800サイクルを経過した時点で約70%の容量を維持しております。また、バックアップ電源用の鉛蓄電池の置き換えを想定した連続充電評価試験(*3) につきましては、約1年を経過後も安定した容量を維持しており、実用化レベルの耐久性が確保できていることを確認いたしました。今後、設備増強を進め、お客様へのサンプル出荷を拡大するとともに、引き続き実機による耐久性確認を進めてまいります。 さらに、今回得られた長期評価試験の状況は、市場における当社ニッケル亜鉛電池の信頼性を支持するデータの一部になると考えております。当社ニッケル亜鉛電池は鉛蓄電池に比べて軽量で環境負荷が低く、現在、お客様にて実施中の実証試験の状況なども踏まえ、量産出荷開始を目指した検討も引き続き行なってまいります。 本内容は、2023年11月28日(火)~30日(木)に開催される、第64回電池討論会(於:大阪府立国際会議場)でも発表いたします。 当社は、今後もSmart Energy Partnerとして、先進技術を結集し、お客様に電気エネルギーを安心して効率的にご活用いただける提案をし続けてまいります。 ■ 充放電サイクル評価試験 動力用電源用途(AGVなど)で使用されることを想定した充放電サイクル評価試験は、800サイクルを経過した時点で放電容量約70%を維持しており(図1)、一般的なサイクル用途鉛蓄電池のサイクル寿命(約400サイクル)を上回って推移していることを確認いたしました。本試験は、現在も継続中です。 | |||||||||||||||||||||
図1. 充放電サイクル評価試験 放電容量初期比推移 | |||||||||||||||||||||
■ 連続充電評価試験 当社高崎工場敷地内に設置した屋外キャビネット内(図2)にて、バックアップ電源用途で使用されることを想定し、8直列1並列組電池の連続充電評価試験を実施しております。キャビネット内温度が冬季0℃~夏季50℃で推移するなか安定した動作を続けており(図3)、1ヵ月毎に確認した放電容量は、初期容量を維持しております(図4)。 | |||||||||||||||||||||
図2. 当社高崎工場内の屋外キャビネット 図3. 屋外キャビネット内温度と外気温推移 図4. 屋外キャビネット内での連続充電試験状況(連続充電後の放電容量推移) | |||||||||||||||||||||
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以 上 | |||||||||||||||||||||
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