2023/12/07

クラウドプラットフォームを活用したセンサー・設備制御ネットワークシステムの協創

エクシオグループ 株式会社 

株式会社日建設計
エクシオグループ株式会社
株式会社WHERE
オムロン株式会社
神?通信機株式会社
X1Studio株式会社
株式会社内?洋行
2023年12月7日

クラウドプラットフォームを活用したセンサー・設備制御ネットワークシステムの協創(第3報)

人の位置情報の可視化や照明の表示・制御が可能な統合UIアプリを実装、環境行動アプリAsapp※1との連携を目指す

株式会社日建設計(本社:東京都千代?区、代表取締役社?:?松敦、以下「日建設計」)と、エクシオグループ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社?:舩橋哲也、以下「エクシオグループ」)、株式会社WHERE(本社:東京都千代?区、代表取締役社?:岩井光久、以下「WHERE」)、オムロン株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社?:辻永順太、以下「オムロン」)、神?通信機株式会社(本社:東京都千代?区、代表取締役社?:神部雅人、以下「神?通信機」)、X1Studio株式会社(本社:東京都千代?区、代表取締役社?:ウィリアム・アチュリ、以下「X1Studio」)は、働き方改革への対応や脱炭素社会の実現に向けて、オフィスにおけるクラウドプラットフォームを活用したセンサー・設備制御ネットワークシステムの構築※2,3に取り組んできました。センサーから取得した人の位置情報や建物内の温湿度、照度などの環境情報をクラウドプラットフォーム上に統合し、空調や照明などの建築設備を連携することで、より快適かつ効率的に運用するための仕組みです。

この度、株式会社内?洋行(本社:東京都中央区、代表取締役社?:?久保昇、以下「内?洋行」)も加わり、人の位置情報の可視化及び照明の表示と制御が可能な統合UIアプリケーションを日建設計の実証オフィスに実装し、12月20日より検証を開始します。オフィスワーカー一人ひとりが、スマートフォンで室内の人の滞在状況や建築設備の設定を一目で確認し、簡単に操作できるようにすることで、より能動的な環境行動が促されると考えます。また既に日建設計が2023年3月1日に発表している環境行動アプリAsapp※1との連携を通じて、設備制御によるCO2削減量の可視化や削減量に応じたポイント付与などを目指します。

■ これまでの取組み:位置情報と空調・照明制御の連携

本協創では、まずサーモパイル型人感センサーやスマホ等の位置情報と連携して、脱炭素に寄与する照明制御を実現しました。従来の照明制御技術の課題は、焦電型赤外線センサーが人の位置を正確に把握出来ないことと、動きのない人を検知できないことにありましたが、温度に基づいて900*900mm単位で人体検知が可能なサーモパイル型人感センサーを利用して、在不在と通過を判断する照明制御を行っています。

図2.在不在と通過を判断する照明制御

また次のステップでは、空調との連携に取り組みました。従来の照明・空調制御は滞在人数に依らず、一様で快適な環境を提供していましたが、スマホの位置情報に基づいて、無人の空間は照明・空調を停止し、人数の少ない空間は照明・空調の設定を緩和する制御を実現しています。

図3.滞在人数に応じた照明・空調制御

■ スマホが取り持つ人と建物の相互コミュニケーションでカーボンニュートラルを目指す

これまでの多くのシステムは、各設備が独自にアプリケーションを保有し、アプリケーションが乱立することでユーザーの使いやすさを損なうという煩雑性がありました。また、ユーザーがその場所に居なくても制御ができてしまうという課題もありました。

そこで今回は、位置情報の可視化と照明の表示・制御を一つのスマートフォンアプリケーションで行える仕組みを構築すると共に、位置情報に基づいて、アプリで操作を行うユーザーが居るエリア内のみ制御可能な機能を付加しました。更に照明の制御は、エリア毎に明るさや色温度の調整、シーンの選択など細やかな設定が可能です。

今回の検証により、空調の表示と制御も一つのスマートフォンアプリで実現できる可能性が広がりました。

また、空調・照明の停止や緩和を行ったことを環境行動アプリAsappで評価したり、停止や緩和などの環境行動をAsappからユーザーへ促すことへも展開可能と考えます。カーボンニュートラルの実現には、建物側の最適化だけでなく、個人の環境意識に基づく行動が重要であると分かっており、誰もが簡単に設備制御を行える本ツールをAsappと併用することで、さらなる行動変容の促進を目指します。

公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.exeo.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/news20231207.pdf

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