2023/12/05

保険金の不正請求を検知する「AI不正検知システム」を開発

あいおいニッセイ同和損害保険 株式会社 

2023年12月5日

保険金の不正請求を検知する「AI不正検知システム」を開発

MS&ADインシュアランス グループのあいおいニッセイ同和損害保険株式会社(代表取締役社長:新納 啓介)は、自動車修理費の不正請求撲滅に向け、AI を活用した不正検知システム(以下、本システム)を開発し、本日より運用を開始します。本システムを活用することで、自動車修理工場(以下、修理工場)ごとの修理費請求の傾向などを把握し、損害調査体制を強化します。

1. 背景

保険金の不正請求対策は、お客さま保護を最優先に、健全かつ安定的な損害保険制度の運営といった観点から、損害保険業界全体で取り組むべき重要課題の一つです。今般、大手中古車販売会社による不適切な自動車保険金請求などが明らかになり、損害保険会社として、より一層の損害調査体制の強化が急務となっています。

そこで当社は、オックスフォード大学の AI ベンチャーである Mind Foundry と当社との共同研究所である Aioi R&D Lab-Oxford と共同で開発した本システムを活用し、過去に当社へ提出された見積書から修理工場ごとの修理費請求の傾向を把握し、調査体制の強化を図ることとしました。

2. 概要

(1)本システムについて

本システムを活用することで、修理工場ごとの請求傾向を可視化し、不正の疑いがない修理工場との差異や、当社が不正請求と認めた見積書データ等から作成した「不正疑義モデル」と請求傾向の近似具合を修理工場ごとに分析できます。

また、不正請求の可能性をスコア化して表示する機能も設けており、不正請求の傾向がある場合は高スコアで表示します。スコアの算出根拠も表示することで、修理工場ごとの重点調査項目を明確化する特長も備えています。

(2)本システムの活用方法について

高スコアとなった修理工場について、過去の協定内容の再点検を行い、立会調査基準の強化や工場特性に合わせた修理前の証拠保全要請・調査重点化等の実施を行う等、調査体制の強化を図ります。

3. 今後の展開

車両特性や修理方法変化への適応のため、本システムの AI に最新の修理・不正請求データを都度学習させ、継続的なアルゴリズム改修を検討する等、不正請求の撲滅に向けた対策に取り組んでいきます。

以上

当社は、社会との共通価値を創造し、目指す社会像である「レジリエントでサステナブルな社会」を実現するため、SDGs(持続可能な開発目標)を道しるべとし、地域の皆さまに貢献する活動を行ってまいります。

あいおいニッセイ同和損保は、「CSV×DX を通じて、お客さま・地域・社会の未来を支えつづける」ことを目指しています。最先端・独自の技術やデジタル・データの活用、特色あるパートナーとの協業により、お客さま・地域・社会が真に求める新たな価値を提供していきます。また、国内外のあらゆる事業を通じて、お客さま・地域・社会とともに社会・地域課題の解決にグローバルに取組みます。

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