2023/12/14

ヒト造血幹細胞用完全合成培養液「HemEx(R)-TypeH」販売開始のお知らせ - マウス造血幹細胞培養用無血清培養液「HemEx(R)-Type9AO」販売開始のお知らせ

ニプロ 株式会社 

2023年12月14日

ヒト造血幹細胞用完全合成培養液「HemEx®-TypeH」販売開始のお知らせ
マウス造血幹細胞培養用無血清培養液「HemEx®-Type9AO」販売開始のお知らせ


ニプロ株式会社(本社:大阪府摂津市、代表取締役社長:佐野 嘉彦)は、ヒト造血幹細胞用完全合成培養液「HemEx®-TypeH」(以下「本製品」)を 2024 年 1 月に販売開始することを、お知らせいたします。なお、本製品は、2019 年に東京大学医科学研究所 システム疾患モデル研究センター 細胞制御研究分野 山﨑 聡 教授(現在)を中心としたチームが開発したマウス造血幹細胞の体外増幅技術をヒト造血幹細胞用として発展させた技術を用いたものです。当社連結子会社の株式会社細胞科学研究所(本社:仙台市青葉区、代表取締役社長:伊藤 丈洋)で製造し、当社が販売いたします。

本製品は、従来培養が困難であったヒト造血幹細胞※1の長期増幅を可能とするアルブミンフリーの基礎培養液です。医薬品添加剤用に開発された高分子化合物と化学合成作動薬等※2を加えることで、培養液のロット間差を極力抑え、少ないヒト造血幹細胞から未分化を維持した状態で安定的かつ大量に増幅することが可能となりました。

このたびの上市により、造血幹細胞分野の基礎研究に大いに貢献するとともに、再生医療分野への応用にもつながるものと期待しています。

<本製品は研究用であり、臨床用ではありません。また、別途、化学合成作動薬等の添加が必要です。添加する化学合成作動薬等の入手については、セレイドセラピューティクス株式会社※3 (本社:東京都文京区、代表取締役社長:荒川 信行)にお問い合わせください。>

※1 造血幹細胞・・・生体内の全ての血球細胞の元となる細胞。
※2 化学合成作動薬等・・・サイトカインなどの生理活性物質の受容体に結合し、生理活性物質と同様の作用を発現する物質。
※3 セレイドセラピューティクス株式会社・・・ヒト造血幹細胞の増幅技術を用いた再生医療等製品の開発を行う東京大学発のバイオベンチャー企業。

【化学合成作動薬等の入手に関するお問い合わせ先: contact@celaidtx.com

ニプロは、今後とも再生医療や最先端医療への取り組みを積極的に推進し、患者さんの QOL(Quality of Life)向上はもちろんのこと、より安全で、環境に配慮した製品の開発、提供に努めてまいります。

公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.nipro.co.jp/assets/document/newsrelease/231214_1.pdf

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