2023/12/18

女子学生を対象にサノフィ次世代奨学金の奨学生募集開始

サノフィ 株式会社 

2023 年 12 月 18 日

女子学生を対象にサノフィ次世代奨学金の奨学生募集開始
日本社会のジェンダーギャップを解消し、多様な次世代ヘルスケアリーダー育成を目指して


サノフィ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岩屋孝彦、以下「サノフィ」)は、将来的にヘルスケア業界への進路を検討している女子学生を対象に「サノフィ次世代奨学金」を年初に設立、このたび2024年度の奨学生の募集を開始しました。経済的支援に加え、奨学生への育成支援を行うほか、メンターシップやインターシップ、卒業後の進路に関してサポートを提供し、日本のジェンダーギャップを解消し、より女性が活躍しやすいヘルスケア業界の実現を目指します。

同奨学金は、ブラジル、フランス、日本、英国、そして米国で今年展開され、2024 年には更に 5 か国を追加し、拡大していきます。サノフィ次世代奨学金は、サノフィがグローバルで取り組んでいる A Million Conversations の取り組みの一部です。同奨学金は、いわゆるマイノリティとされている、少数民族、女性、障がい者、LGBTQ+など全体に占める割合が人口比率より低い属性の学生で、特に医療関連のキャリアを目指す者を支援します。

サノフィ次世代奨学金は、マイノリティの人々に対して、医療体制への信頼を評価した初のグローバル調査の結果に基づき設計されています。サノフィの支援で行われたこの調査では、少数民族、女性、障がい者、LGBTQ+など全体に占める割合が人口比率より低い属性の人々は医療への信頼感が低く、75%近くが信頼が揺らぐような経験をしたことがあると回答しました。また、調査ではこうした属性にある患者さんについて、その 59%が多様な背景をもつ医療従事者と接したいと考えていることが明らかになっています。サノフィ次世代奨学金は、各国の課題に即したマイノリティの学生を支援することで、ヘルスケア業界の人材の多様性を促進することを目指しています。

代表取締役社長の岩屋孝彦は、「サノフィは、革新的なグローバルヘルスケア企業として、担うべき役割があると考えています。日本において、女性リーダーの比率はまだ低く、私たちは奨学金を通じて次世代の女性ヘルスケアリーダーの育成を支援していきます」と述べています。

A Million Conversations とは

「A Million Conversations」は、少数民族、女性、障がい者、LGBTQ+など全体に占める割合が人口比率より低い属性の人々と医療関係者との信頼関係の構築を目標に掲げ、5,000 万ユーロ(約 69 億円)を投じて 2030 年まで継続するサノフィの新たな取り組みです。本プログラムでは、上記の属性の人々との対話を活性化する機会を設けるべく、ブラジル、フランス、日本、英国と米国の 5 ヵ国で展開され、今後更に活動を拡大していきます。この活動には、医療現場で偏見や差別的な経験をしたことのある方々、(政府関係者や NGO も含む)地域医療の代表とサノフィの従業員が参画し、広い視点でヘルスケア業界の政策や考え方に変化をもたらすことを目的としています。参加者は、信頼関係を阻む原因についてさらに研究を深め、今後の改善策を検討していきます。サノフィは、Trust and Inclusion Report の年次報告にこの活動で取り上げられた内容や実行可能な解決策、並びに 2030 年に向けた目標への達成状況を示していく予定です。

調査について

サノフィの支援で Purpose Union 社と The BRC 社が少数民族、女性、障がい者、LGBTQ+など全体に占める割合が人口比率より低い属性にある人々を対象に行いました。調査結果によると、これら属性の人々の大半はこれまでにネガティブな経験をしたことから医療関係者への信頼を失っていることが明らかになっています。

本調査では、ブラジル、フランス、日本、英国と米国の 5 ヵ国で 11,500 人以上を対象とし、回答者の多くは主にマイノリティや、マジョリティーではない属性の人々でした。大半の人々がネガティブな経験をしたことが 1 回以上あり、医療への信頼を失ったと回答し、その理由として最も多かったのが「話を聞いてもらえないように感じる」(37%)、「サービスが悪い」(34%)、「説明が不十分」(33%)であり、回答者の 5 分の 1が「歓迎されていないように感じる」(20%)、「(見た目・特性で)判断されているような気分になる」(20%)や「安心できない」(19%)と答えています。

日本を対象とした調査では、何らかの障がいがある人々は、特に医療へのアクセスが重要であるにもかかわらず、健常者の人々に比べ、医療への信頼感が低下するような経験をした割合が高いことが明らかにされました(67% vs 44%)。 また、日本人以外の背景やアイデンティティを持つ人においても同様の傾向が見られました(60% vs 48%)。

調査では、世界中の回答者に対して、医療業界が信頼を取り戻すには何をすべきかを尋ねたところ、「より頼りになる存在になる」(79%)、「最良の医療を提供する」(77%)、「透明性を高める」(77%)、「公平に扱う」(77%)との回答が得られました。

https://www.sanofi.com/en/magazine/social-impact/global-poll

サノフィについて

サノフィは、人々の暮らしをより良くするため、科学のもたらす奇跡を追求する、というゆるぎない使命を原動力に進み続ける革新的でグローバルなヘルスケア企業です。約 100 ヵ国の社員は、医療を変革し、不可能を可能に変えるため、日々研鑽に努めています。私たちは、社会的責任と持続可能性を企業の本質とし、画期的な医薬品や生命を守るワクチンを開発し、世界何百万もの人々に届けていきます。

日本法人であるサノフィ株式会社の詳細は、http://www.sanofi.co.jp をご参照ください。

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