2024/02/22

Gracell社を買収完了

アストラゼネカ 株式会社 

Gracell社を買収完了

公開日 2024年 2月 22日

本資料は、投資家/ビジネスパートナーの皆様からのご要望に応えるため、アストラゼネカ英国本社(AstraZeneca PLC)が2024年2月22日に発信したプレスリリースを抜粋して日本語に翻訳し、参考資料として提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。本リリースで記載するGC012Fは本邦未承認です。

アストラゼネカは、本日Gracell Biotechnologies Inc.(以下、Gracell社、NASDAQ: GRCL)の買収を成功裏に完了したことをお知らせします。Gracell社は、がんや自己免疫疾患の治療のための革新的な細胞療法を開発しているグローバルバイオ医薬品企業であり、アストラゼネカの細胞療法に対する意欲を一層高めるものとなります。

今回の買収によるGC012Fの獲得で、アストラゼネカの細胞療法パイプラインはさらに拡充されます。GC012Fは、開発中のFasTCARプラットフォームを用いたBCMAとCD19を標的とする新規の二重標的自家キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法であり、臨床開発が進められています。GC012Fは多発性骨髄腫や、その他の血液腫瘍および全身性エリテマトーデス(SLE)を含む自己免疫疾患の新たな治療法となる可能性があります。

Gracell社は、アストラゼネカの完全子会社として中国と米国で事業を展開します。

財務上の考慮事項
最終契約の条件に基づき、アストラゼネカは合併によりすべてのGracell社の完全希薄化株式資本(米国預託株式[ADS]に係る普通株式を含む)を取得し、取引完了時に現金で普通株式1株当たり2.00ドル(Gracell社の1ADS当たり10.00ドルに相当)に加え、特定の規制マイルストーン達成時に現金で支払われる普通株式1株当たり0.30ドル(Gracell社の1ADS当たり1.50ドルに相当)の譲渡不可能な成功対価受領権を付与しました。

対価の前払いは、約10億ドルの取引額に相当します。前払金と潜在的な成功対価を合わせると、達成した場合、取引額は約12億ドルとなります。

注釈

GC012Fについて
GC012Fは、Gracell社のFasTCARプラットフォームによるBCMA/CD19二重標的自家CAR-T細胞療法です。安全性プロファイルを向上させるとともに、深く持続的な効果の促進を追究し、がんや自己免疫疾患治療の変革を目指しています。GC012Fは、現在複数の血液悪性腫瘍や自己免疫疾患を対象に、臨床試験が実施されています。Gracell社は、再発性または難治性多発性骨髄腫の治療においてGC012Fを評価する第Ib/II相試験を米国で開始しました。

アストラゼネカにおける血液腫瘍領域について
アストラゼネカは、血液腫瘍領域における治療を再定義するため、サイエンスの限界に挑戦しています。当社は、アレクシオン社との統合に伴い、オンコロジーだけでなく希少疾患においても、血液疾患の患者さんへの取り組みを拡大し、より多くの患者さんの高いアンメットニーズに応えることができるようになりました。当社の血液腫瘍への深い理解と固形がんにおける強みと、アレクシオン社の補体科学における先駆的な実績を生かし、希少疾患に変革をもたらす医薬品を提供することで、疾患の根本的な原因を標的として全面的な治療法の開発を推進しています。
当社は、アンメットメディカルニーズの高い血液腫瘍への取り組みにより、革新的な医薬品の提供と患者さんの転帰改善を目指しています。また、悪性、希少を含む血液疾患患者さんの生活に変革をもたらし、患者さんや介護者の方々に有意義な影響を与えることを目指しています。

アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
アストラゼネカは、あらゆる種類のがんに対して治療法を提供するという高い目標を掲げ、がんとその発見にいたるまでの複雑さを科学に基づいて理解し、患者さんの人生を変革する医薬品の開発および提供を通じて、オンコロジー領域の変革をけん引していきます。

アストラゼネカは治療困難ながん種に注力しています。当社は持続的なイノベーションにより、医療活動および患者さんの医療経験を一変させる可能性のある、製薬業界でもっとも多様なポートフォリオと開発パイプラインを構築しています。

アストラゼネカは、がん治療を再定義し、将来的にはがんによる死亡をなくすことをビジョンに掲げています。

アストラゼネカにおける呼吸器および自己免疫疾患領域について
バイオ医薬品領域の一環である呼吸器・免疫疾患はアストラゼネカが注力する疾患領域のひとつで、当社にとって重要な今後の成長の原動力です。

50年の歴史を基盤として、また、免疫介在性疾患における医薬品ポートフォリオの拡大により、アストラゼネカは呼吸器疾患治療の確固たるリーダーの地位を築きました。アストラゼネカは、吸入薬、生物学的製剤やこれまで手の届かなかった生物学的標的を対象とした新たな治療法のパイプラインとポートフォリオにより、これらの消耗性の高い慢性疾患に存在する非常に高いアンメットニーズに応えられるよう全力で取り組んでいます。アストラゼネカは、主な死因からCOPDや喘息をなくし、免疫介在性疾患における臨床的寛解を達成することを目指し、患者さんの人生を変える医薬品をお届けすることを目標としています。

アストラゼネカは、呼吸器疾患と自己免疫疾患に共通する経路と基礎疾患ドライバーを足掛かりに、慢性肺疾患から自己免疫疾患領域まで網羅する研究に注力していきます。また、リウマチ性疾患(SLEを含む)、皮膚疾患、消化器疾患、全身性好酸球性疾患をはじめ、複数疾患につながる可能性がある5つの中期~後期フランチャイズに焦点を当て、自己免疫疾患領域におけるプレゼンスを高めています。アストラゼネカは、呼吸器疾患および自己免疫疾患において、世界中の何百万人もの患者さんのために、疾患の改善と持続的な寛解を達成することを目指しています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ医薬品企業であり、主にオンコロジー領域、希少疾患領域、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマ領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社は100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.comまたは、ソーシャルメディア@AstraZenecaをフォローしてご覧ください。

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