2024/05/16

半導体用高純度化学薬品のヤマナカヒューテックを完全子会社化 ~最先端半導体成膜分野で製品ポートフォリオの拡張~

JSR 株式会社 

JSR、半導体用高純度化学薬品のヤマナカヒューテックを完全子会社化 ~最先端半導体成膜分野で製品ポートフォリオの拡張~

2024年05月16日

企業情報

JSR株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO兼社長:エリック・ジョンソン、以下「JSR」)は半導体用高純度化学薬品の製造販売を行うヤマナカヒューテック株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:森脇 健、以下「YHC」)の全株式を取得し完全子会社化することで同社と合意し、2024年5月15日に株式譲渡契約を締結したことをお知らせいたします。


半導体デバイスの進化は、リソグラフィー技術発展による微細化と、デバイス構造革新により実現されています。複雑なデバイス構造の具現化に、緻密な膜を高度に制御して形成できるCVD(Chemical Vapor Deposition)およびALD(Atomic Layer Deposition)技術が必要不可欠であり、素材であるCVD/ALDプリカーサーの重要性が極めて高まっています。

YHCは、1960年の創業以来約60年にわたり、高度な分子設計・合成技術・品質管理体制を基盤として高品質な半導体用CVD/ALDプリカーサーを最先端半導体デバイス顧客に安定供給してきた実績を保有しています。特に、特定ALD用成膜材料にて、高い競争力を有しています。

当社は、今回の株式取得を通じて、当社のフォトレジストを中心とした製品ポートフォリオにYHCの保有する半導体用CVD/ALD用プリカーサーを加え、半導体材料のグローバルサプライヤーとしてさらなる顧客価値を実現することを目指します。

本件は、規制当局の承認等のプロセスを経て2024年8月には完了する予定です。なお、株式取得価格は非開示です。

JSRは、これまで強みである研究開発・技術革新力を核に、新規材料開発、品質管理、サプライチェーンマネージメント、そして、先端半導体顧客との信頼構築を行ってまいりました。今後も先端半導体材料分野における製品ポートフォリオの拡充を通じて、半導体業界において顧客価値を最大化出来るグローバルなリーディングマテリアルサプライヤーへと変革するべく、業界再編の主導的な役割を担い、お客様と共に成長し、社会に貢献してまいります。



■代表者コメント

【JSR株式会社 代表取締役CEO エリック ジョンソン コメント】

グローバルな供給実績と高い技術力を有するYHCを当社グループに迎え入れる事で、JSRグループは「微細化」のみならず「デバイス構造革新」へのソリューション提供が可能となります。半導体用電子材料業界における、技術的な強みと品質で信頼されるリーダーとしての地位をより強固なものとし、世界をリードする企業として成長を図ってまいる所存です。

【ヤマナカヒューテック株式会社 代表取締役社長 森脇 健 コメント】

弊社がJSRグループの一員になることを嬉しく思います。JSRとの緊密な連携により製品開発スピードの向上を図り、安定的かつ高品質な製品の製造を行ってまいる所存です。取引先の皆様方へ今まで以上の高品質な製品、サービスの提供を行ってまいります。これまでと変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。


https://www.jsr.co.jp/news/assets/20240516.pdf

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