2024/05/20

地域金融機関と協調し、BCP対策に取り組む株式会社ムラコシ精工に対し、シンジケートローン形式で災害対応型コミットメントライン契約を締結

株式会社 商工組合中央金庫 

2024 年 5 月 20 日

商工中金

地域金融機関と協調し、BCP 対策に取り組む株式会社ムラコシ精工に対し、
シンジケートローン形式で災害対応型コミットメントライン契約を締結

商工中金は、地域経済への影響力を有する中小企業組合や中小企業の皆さまが取り組む、 産業構造の変革への挑戦を、積極的にサポートしています。

商工中金(東京支店)は、株式会社ムラコシ精工(本社:東京都小金井市、代表者:村越 雄介)に対し、シンジケートローン形式で災害対応型コミットメントライン(※)10 億円を組成しました。本シンジケートローンは、商工中金がアレンジャーを務め、多摩信用金庫、みずほ銀行が参加し、地域金融機関等との協調により、その組成が実現したものです。

同社は、住宅用機能金具や自動車用ブレーキ部品等の製造を手掛けています。2023 年 12 月には、100 年企業顕彰(※)において日刊工業新聞社賞を受賞、創業以来、地域雇用の創出など地域経済へ貢献してきました。

※創業 100 年を超える長寿企業の経営理念に注目し、地域の他の企業の範となる優れ、地域の雇用・税収などに貢献する優良企業を表彰する 100 年経営の会主催の顕彰

今回、同社は日本各地で相次ぐ自然災害発生時の BCP 対策のため、大規模自然災害の発生等が金融機関の貸付不能事由になりうる一般的なコミットメントラインではなく、地震等の大規模自然災害発生時にも安定した資金調達が可能な「災害対応型コミットメントライン」の導入を計画しました。これにより、大規模自然災害発生時においても販売先の要望に迅速かつ柔軟に対応できるよう、円滑な資金調達手段を確保して事業の継続性を高め、ステークホルダーからの信頼を高めていきます。

商工中金は、現地訪問や経営者へのヒアリングを通じた綿密な事業性評価を行い、同社の強みや財務上の課題を共有。災害時にも販売先への安定供給が求められることを確認し、同社のBCP 対策の一環として、拠点を構える地域での災害に備え、災害発生時にも安定して資金調達が可能な災害対応型コミットメントラインを開設しました。 商工中金は、地域経済にとって必要不可欠な中小企業の価値向上を、関係機関等と連携してサポートすることで、地域活性化に貢献してまいります。

【株式会社ムラコシ精工の概要】
所在地
東京都小金井市緑町 5-6-35
資本金
9,000 万円
代表者
村越 雄介
従 業 員 数
434 名(2024 年 3 月時点)
業種
住宅用機能金具、自動車部品製造業
設立
1976 年 10 月

【災害対応型コミットメントライン契約(※)の概要】
コミット
総額 10 億円
アレンジャー兼エージェント
商工中金
契約締結日
2024 年 2 月 21 日
コミット
期間 2024 年 3 月 25 日 ~ 2025 年 3 月 21 日(更新 OP4 回)
特徴
東京都、山梨県、福島県、静岡県、愛知県、大阪府、福岡県、長野県及び群馬県下における震度 5 弱以上の地震発生時にも、コミット総額の範囲内であらかじめ定められた条件に基づく迅速な資金調達が可能。

(※)コミットメントラインとは、企業と金融機関があらかじめ設定した期間・融資枠の範囲内で、企業が随時借入を可能とする契約です。一般的なコミットメントラインでは、震災等の大規模災害時には金融機関の貸付不能事由とされているため、企業にとって大規模災害発生直後の資金確保に困難が生じる可能性があります。一方、災害対応型コミットメントラインは、一定規模以上の震災等について金融機関の貸付不能事由から除外した契約となっているため、震災等の異常事態発生時も含めて、融資枠の範囲内であれば、あらかじめ定められた条件に基づき迅速な資金調達が可能となります。

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