2024/05/27

ナイロン6の解重合技術に関する学会発表のお知らせ

三菱瓦斯化学 株式会社 

ナイロン6の解重合技術に関する学会発表のお知らせ

2024年5月27日

三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤井 政志、以下、当社)は、2024年6月5日(水)~7日(金)に仙台国際センターで開催される「第73回高分子学会年次大会」にて、当社のナイロン6の解重合技術に関する研究成果を2件発表いたしますのでお知らせいたします。

昨今、プラスチックの廃棄に伴う環境負荷が世界的な課題となっております。ケミカルリサイクルは廃プラスチックから高純度のモノマーを再生できるものの、再生時の多大なエネルギー消費、高額なコストが問題視されています。
当社は、汎用エンプラの一つであるナイロン6に着目しました。ナイロン6は強度・耐熱性・その他の様々な特性に優れるため、当社製品であるナイロンMXD6とのブレンドフィルムのほか*1、自動車部品や電子機器・日用雑貨・衣類など幅広い用途で使用されています。その反面、ポリエステル等よりもモノマー再生時に多くのエネルギーを必要とするため、新しいケミカルリサイクルの研究を進めてまいりました。水蒸気フリーの反応蒸留によるナイロン6解重合法の開発を進め、省エネルギーでのリサイクルができる技術を研究しています。本技術における解重合時の消費エネルギーは、過熱水蒸気法と比較して約1/10程度に削減可能です。この技術はナイロン6リサイクルの社会実装に大きく寄与できるものと期待しています。

当社は、ミッション「社会と分かち合える価値の創造」のもと、カーボンニュートラル実現に資する環境負荷低減への取り組みを継続してまいります。

*1 ガスバリヤー性に優れる弊社のナイロン樹脂(https://www.mgc.co.jp/products/ac/nmxd6/blendfilm.html

●研究発表概要
第73回高分子学会年次大会
・発表日:2024年6月5日(水)(会期:2024年6月5日(水)~ 7日(金))
・会場 :仙台国際センター
・演題目
① 環境調和型ナイロン6解重合技術の開発
② ポリリン酸を介したナイロン6の温和な解重合
・学会webサイト:https://main.spsj.or.jp/nenkai/73nenkai/index.html

お問い合わせ先

三菱ガス化学株式会社
総務人事部広報グループ
TEL:03-3283-5040

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