2024/05/27

商用利用可能なヒト(同種)体性幹細胞原料の供給に関する契約締結のお知らせ

アルフレッサホールディングス 株式会社 

2024 年 5 月 27 日

ア ルフレッサ ホールディング ス株 式 会 社

商用利用可能なヒト(同種)体性幹細胞原料の供給に関する契約締結のお知らせ

当社の子会社であるセルリソーシズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:有田孝太郎、以下「セルリソーシズ」といいます)は、国立研究開発法人国立成育医療研究センター(以下「成育医療研究センター」といいます)と、商用利用可能なヒト(同種)体性幹細胞原料※1の供給に関する契約(以下「本契約」といいます)を 2024 年 4 月 23 日付で締結いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。



1.契約締結の背景と目的

アルフレッサグループは、「22-24 中期経営計画 未来への躍進 ~進化するヘルスケアコンソーシアム®~」および 2032 年度までの目標「アルフレッサグループ中長期ビジョン」において、新規事業として当社グループのサプライチェーンを活用した「再生医療等製品のトータルサプライチェーンサービス」の構築に取り組んでおります。その中で、再生医療関連事業を行うセルリソーシズは、国産の細胞原材料(以下、「マスターセル」といいます)の安定供給に向けて、体制の構築を進めております。

成育医療研究センターは、AMED が支援する「再生医療等製品用ヒト(同種)体性幹細胞原料の安定供給促進事業」を進める施設として細胞原料提供倫理審査委員会を設置し、経済産業省の「ヒト(同種)細胞原料※2供給に係るガイダンス」に基づき、細胞加工物※3、特定細胞加工物※4または再生医療等製品の原料として利用可能なヒト(同種)体性幹細胞原料の採取および提供ならびに仲介について、倫理的、法的および科学的な観点から審査を行っています。加えて、ヒト(同種)体性幹細胞原料の安定供給の仲介機関としての役割も担っており、ドナーの情報管理、採取医療機関の支援、提供先企業への支援を行っています。

本契約により、セルリソーシズは、成育医療研究センターの仲介でマスターセルの製造に必要となるヒト(同種)体性幹細胞原料である胎盤、羊膜、および臍帯などの胎児付属物の供給を受けることが可能となります。今後は、同社の細胞培養加工施設である「郡山 Cell Processing Center」において、高品質なマスターセルの製造を進めてまいります。マスターセルを製薬企業やアカデミアなどの顧客へ提供することで、顧客の製造工程や研究開発コストの削減、および再生医療等製品の上市までの期間短縮につなげ、細胞治療の産業化に貢献してまいります。

※1 ヒト(同種)体性幹細胞原料:再生医療等製品の原料として利用可能なヒト(同種)細胞または組織
※2 ヒト(同種)細胞原料:上記の「ヒト(同種)体性幹細胞原料」と同義
※3 細胞加工物:人または動物の細胞に培養その他の加工を施したもの
※4 特定細胞加工物:再生医療等に用いられる細胞加工物のうち再生医療等製品であるもの以外のもの

2.セルリソーシズについて

セルリソーシズは、「再生医療という希望をすべての人に届ける」を理念に掲げ設立されました。再生医療の製造・流通過程で必要なヒト(同種)体性幹細胞原材料の調達から細胞加工物の製造までを担い、再生医療を必要とする人々のために、高品質で安定した細胞の提供体制の構築を進めております。

3.成育医療研究センターについて

国立成育医療研究センターは、国立高度医療研究センターとして、病院と研究所が一体となり、健全な次世代を育成するための医療と研究を推進することを理念としています。

受精・妊娠にはじまり、胎児、新生児、乳児、幼児、学童、思春期、大人へと成長・発達し、次の世代を育む過程を、総合的かつ継続的に診る医療=「成育医療」を行っています。また、病因・病態の解明や克服のための研究を行うとともに、健全な次世代を育むための社会の在り方について提言しています。

4.今後の見通し

本件による業績へ与える影響は、現時点では軽微であると見込んでおりますが、中長期的には当社グループの企業価値向上に資するものと考えております。

今後、本件に関して開示すべき事項が生じた場合には速やかにお知らせいたします。

以上

この企業のニュース

業界チャネル Pick Upニュース

注目キーワード