2024/06/06

第125回「京銀クォータリー・サーベイ」(景気動向調査)の調査結果のご報告

株式会社 京都銀行 

2024 年 6 月 6 日

第 125 回「京銀クォータリー・サーベイ」(景気動向調査)の
調査結果のご報告

京都銀行ならびに京都総研コンサルティングでは、地元京都における景気動向および企業活動の変化をタイムリーに把握するため、今般、京都府内企業を対象に「京銀クォータリー・サーベイ」(景気動向調査)を実施いたしました。その調査結果がまとまりましたので、ご報告申し上げます。

<要 旨>

京都企業の業況判断DI値(「良い」-「悪い」)は、全産業ベースで今回 5月調査は前回 2 月調査から 2 ポイント改善の▲21 となりました。4 四半期ぶりに改善となり、京都企業の景況感は減速に歯止めがかかる結果となりました。

製造業(▲30→▲25)は 5 ポイントの改善で、けん引役の機械業種(▲34→▲25)は輸送機械(▲71→▲86)が悪化した半面、一般機械(▲29→▲19)、電気機械(▲27→▲22)、精密機械(▲36→▲13)は改善しました。非製造業(▲15→▲16)は 1 ポイントの悪化で、サービス業(▲18→▲4)や機械器具卸(▲20→+22)で持ち直しがみられる一方、運輸・倉庫業(▲21→▲43)、その他卸(▲9→▲28)、小売業(▲11→▲20)で悪化しました。

主要項目DIでは、受注・需要(▲26→▲23)が改善されたことで売上高(▲25→▲21)、企業収益(▲21→▲19)ともに改善しました。仕入価格(+48→+61)は再び大幅な上昇に転じた一方、販売価格(+21→+24)は小幅な上昇にとどまっており、価格転嫁が追いついていない状況がうかがえます。

先行き(3 か月後)は▲15 と 6 ポイントの改善を予想しています。

今回の調査では、機械業種を中心に受注・需要の回復がみられたことで業況判断は 4 四半期ぶりに改善しました。足もとでは円安が一因となり仕入価格が再び上昇傾向を強めたため企業のコスト負担が増しているほか、慢性的な人手不足や海外経済の動向等、先行きは不透明感の強い状況が続いています。

こうした状況を乗り越え、京都経済が今回の改善を持続できるかどうか注目されます。

以上


公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.kyotobank.co.jp/news/2024/0606_01.pdf

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