2024/06/11

三菱HCキャピタルとMUSEが資本業務提携契約を締結

三菱HCキャピタル 株式会社 

2024 年 6 月 11 日
三菱HCキャピタル株式会社
株式会社 MUSE

三菱HCキャピタルと MUSE が資本業務提携契約を締結
小売業界の労働力不足の解消に貢献するロボットソリューションの構築・提供で協業


三菱HCキャピタル株式会社(代表取締役 社長執行役員:久井 大樹)と株式会社 MUSE(代表取締役社長兼 CEO:笠置 泰孝)は、このたび、小売業界向けに、ロボットを活用したソリューションの提供をめざして、資本業務提携(以下、本提携)契約を締結しました。今後、両社は、本提携にもとづき、小売業界におけるロボットサービスプロバイダーとして、導入時のコンサルティングから、メンテナンスまでをパッケージで提供するサブスクリプション型のサービスモデルを構築し、提供していきます。

昨今、少子高齢化社会の進展による労働力不足の解消にむけて、さまざまな産業分野において、ロボットの活用により生産性を向上することへの期待が高まっています。一方で、小売店舗におけるロボットの導入には、狭い通路や買い物客との接触の懸念、ロボット誘導専用のライン・マーカーの整備が困難であることなど環境上の制約が課題となっています。加えて、さまざまな形状や重量の商品を取り扱う複雑さや、多種の業務に対応する店舗スタッフとの協働が求められるなど効果的な活用が難しく、また導入するうえで多額の費用負担が必要となることから、投資対効果の観点から普及が遅れていました。

このような状況のなか、MUSE は、小売業界を対象に機能ごとの拡張ユニット*1 を載せ替えることで、ロボット本体の稼働率を上げて経済性を高めることができるロボットの開発を進めています。

具体的には、小売店舗内で「品出し」*2 および「売場管理」*3「顧客案内」などの複数の業務に対応するスタッフと協働することで生産性を高め、労働力不足などの課題解決を図り、さらに売場画像データの有効活用を通じた売場効率の向上、対象商品を扱うメーカーの販売効率の向上にも貢献するものです。

これに対して、三菱HCキャピタルは、ロボットサービス提供モデルの構築に必要となるファイナンス機能、保守・メンテナンスや周辺機能の提供に加え、パートナー企業が保有する情報・技術を組み合わせた発展的な機能の開発で連携します。

両社は、MUSE が開発中のロボットによる商品の搬送・売場管理など、小売店舗がロボットを活用する際に必要となる周辺機能やデータの提供などのサービスをパッケージ化して取りまとめ、ロボット導入に関するコンサルティング、導入時のロボットフレンドリー*4 な環境の整備と合わせて、お客さまがロボットを容易に導入できるようなサブスクリプション型のサービスとして包括的に提供することをめざします。

今後、両社は、ロボットサービスプロバイダーとして最適なサービスモデルの構築・提供にむけて協働していきます。

三菱HCキャピタルは、ロボティクス関連事業に注力しており、2024 年 4 月には、ロボティクス分野における新規事業の開発・推進を加速すべく、「ロボティクス事業開発部」*5 をあらたに設置しました。小売分野に関する本提携は、施設管理分野、食品分野、物流分野に続く取り組みであり、三菱HCキャピタルの強みであるパートナーとの連携やソリューション構築力を生かして、お客さまのニーズに合ったサービスモデルを構築します。今後とも、三菱HCキャピタルは、パートナーとの連携を通じて、さまざまな分野におけるロボット活用の普及、促進に取り組み、業界をリードするロボットサービスプロバイダーとして、労働力不足などの社会的課題の解決に貢献していきます。

なお、三菱HCキャピタルは、2023 年 4 月、投資を起点としたスタートアップ企業とのオープンイノベーションを通じた新サービスの創出、新事業の開発促進を目的に、「イノベーション投資ファンド」*6の運用を開始しており、本提携は同ファンドを活用したものです。

*1 搬送、撮影または案内用のユニット
*2 小売店舗のバックヤードから売場の陳列棚まで商品を搬送する業務
*3 リアルタイムの売場画像を収集し、商品の欠品状況の確認や品出し作業との連携などを行う機能
*4 ロボットを導入しやすい環境
*5 2024年2月9日付三菱HCキャピタル ニュースリリース
「ロボティクス事業の強化、拡大にむけた社内専門組織を設置」
https://www.mitsubishi-hc-capital.com/investors/library/pressrelease/pdf/2024020901.pdf
*6 2023年6月8日付三菱HCキャピタル ニュースリリース 「総額100億円のイノベーション投資ファンドを創設」
https://www.mitsubishi-hc-capital.com/investors/library/pressrelease/pdf/2023060801.pdf

■ロボットの概要

開発中のロボット「Armo」に搬送ユニットを搭載したイメージ

【製品動画】 https://youtu.be/PffXiMDTzl0

■三菱HCキャピタルの概要

社 名 三菱HCキャピタル株式会社
代 表 者 代表取締役 社長執行役員 久井 大樹
所 在 地 東京都千代田区丸の内一丁目 5 番 1 号
設 立 年 月 日 1971 年 4 月 12 日
事業概 要 各種物件のリース、各種物件の割賦販売、各種ファイナンス業務等
資 本 金 331 億 9,600 万円

■MUSEの概要

社 名 株式会社 MUSE
代 表 者 代表取締役社長兼 CEO 笠置 泰孝
所 在 地 東京都中央区京橋三丁目 6 番 18 号 4 階 xBridge-Kyobashi 内
設立年 月 2022 年 4 月 20 日
事業概 要 小売店舗向けロボットの開発および販売
資 本 金 3 億 500 万円

■三菱HCキャピタルについて

三菱HCキャピタルグループは、“未踏の未来へ、ともに挑むイノベーター”を「10 年後のありたい姿」に掲げ、その実現にむけて、ファイナンスに加え、有形無形のアセットの潜在価値を最大限 に引き出しつつ、それらを活用したサービスや事業経営などに取り組むことで、「ビジネスモデル の進化、積層化」を進めていきます。 わたしたちは、絶えず変化する社会やお客さまのニーズに応えるべく、地球環境に配慮し、独自性と進取性のある事業を展開することで、明るく希望に満ちた未来社会、豊かな暮らしの実現に貢献していきます。 詳しくは、三菱HCキャピタルのウェブサイトをご覧ください。

https://www.mitsubishi-hc-capital.com/

■MUSE について

株式会社 MUSE は「ロボットで世界の人々に、インスピレーションを」をミッションとして、ロボットを使う「人」に光をあて、本来の人間の力(創造性、ひらめき、優しさ、コミュニケーション)にインスピレーションを届ける、という思いから設立されました。従来のロボット導入の主な目的である省人化や人件費削減ということだけではなく、よりロボットに求められる+α を追求して、様々な付加価値を与えられるような製品開発を目指します。

https://www.muse-gr.com/

■本件に関するお問い合わせ先

三菱HCキャピタル株式会社 コーポレートコミュニケーション部
〒100-6525 東京都千代田区丸の内一丁目 5 番 1 号
TEL 03-6865-3002 (直通)
株式会社 MUSE 広報担当
104-0031 東京都中央区京橋三丁目 6 番 18 号 4 階 xBridge-Kyobashi 内
Mail:company@muse-gr.com

以 上

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