2024/06/04

中華人民共和国・海南島事業における保証金の受領に関するお知らせ

ステラファーマ 株式会社 

2024年6月4日
ス テ ラ フ ァ ー マ 株 式 会 社

中華人民共和国・海南島事業における保証金の受領に関するお知らせ

当社が精力的に取り組んでおります、中華人民共和国(以下「中国」)・海南博鰲(ボアオ)楽城国際医療旅遊先行区(以下「海南島医療特区」)BNCT の導入に関して、この度 10 億円の保証金を受領しました。保証金の内容と現時点での進捗状況、および今後の展望について、次のとおりお知らせいたします。

海南島事業の現状

当社は、2022 年6月 24 日付で開示しましたとおり当社が日本で既に承認を得ている「切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部癌」を対象とした海南島医療特区での BNCT の開始(以下「本事業」)を目的として、中国生物科技服務控股有限公司(香港証券取引所 Stock Code:8037)及び同社傘下の鵬博(海南)硼中子医療科技有限公司(以下「Pengbo 社」)と、BNCT 用ホウ素医薬品「ステボロニン(R)」の供給に関する基本契約(以下「基本契約」)を締結しております。海南島医療特区では、本事業の準備として、Pengbo 社により医療機関関連業務従事ライセンスを取得するとともに指定医療機関(以下「BNCT センター」)の建設が行われております。

これらと並行して、当社と Pengbo 社の間でステボロニンの輸入、供給取引に必要な各種契約の締結を順次進めております。

保証金の受領

当社は基本契約に基づく保証金として、海南島医療特区での治療にともなうステボロニン供給取引の開始に先立ち、Pengbo 社より総額 10 億円の受領を確認いたしました。これは、治療開始に必要となる両社の合意事項の履行及び諸手続きが順調に進捗していることを示すものであり、また、当社にとって Pengbo 社との取引及びプロジェクトの着実な進展を確認するまでの与信管理強化を目的とするものです。

今後の BNCT 導入プロセス

現地では BNCT センターの建屋建築および外装工事が完了し、内装工事が開始されております。治療に必要な治療システム等も中国に今年2月輸入され、5月末には据え付け工事が開始しました。海南島医療特区におけるプロジェクトは、当社従来公表の通り 2025 年4月から6月までの治療開始に向けて順調に推移しており、当社もそれに先立ち開始されるステボロニンの供給取引に向けた準備を進めております。

BNCT センターを運営する Pengbo 社は、このスケジュールをさらに早めて 2024 年末までに治療を開始することを目標に掲げて準備を進めております。今後、建屋工事や治療システムの据え付け状況などスケジュールに影響を及ぼす要素もありますが、当社としてもBNCTセンターのスムーズな立ち上げに協力してまいります。

今後の見通し

中国の頭頸部がん患者数は年間約 14 万人で日本の約5倍です。※ 本事業の成功により、世界で唯一、承認を取得している BNCT 用医薬品であるステボロニンを使用した BNCT が同様に日本で承認を得ている治療システムとともに海南島医療特区に中国で初めて導入されることになります。加えて、当社は Pengbo 社との基本契約で最初の出荷があった年から5年間、年間最低購入数量を合意しており、安定的なステボロニンの販売を見込んでおります。先行する日本での治療実績および経験を活かし、中国において治療を待たれる患者様に対し、いち早くがん治療の新たな選択肢として BNCT を展開するために、積極的な活動を行ってまいります。

なお、本件による 2025 年3月期の業績に与える影響はありませんが、本事業の進捗は、中長期的に当社の業績拡大に資するものと考えております。

以上

※ World Health Organization(2022 年発表データ)

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