2024/06/27

Kudan参画のEU自動運転プロジェクト「ERASMO」、最先端の技術実証に成功し、実用化に向けて前進

Kudan 株式会社 

2024年6月27日

Kudan株式会社

Kudan参画のEU自動運転プロジェクト「ERASMO」、最先端の技術実証に成功し、実用化に向けて前進

Kudanは、欧州の先駆的な自動運転コンソーシアムであるERASMOが、完全自動運転を可能にする最先端の車載測位ユニット(OBU)の技術実証を成功させたことをお知らせします。

欧州連合宇宙計画庁(EUSPA)が推進する自動運転プロジェクトであるERASMOは、Kudan、Renault Group、Idneo、GMV、Septentrioといった欧州の主要企業やテクノロジー企業が集結した産学連合のコンソーシアムで、衛星測位システム(GPSやGNSS)と最先端の人工知覚技術の融合によって本格的な完全自動運転を実現する車載測位ユニット(OBU)の研究開発を行っています(当社の技術提供の完了についてはこちらを参照)。

車両の位置情報は、最新の自動運転システムにとって極めて重要であり、車両がどの道路を走行しているかだけでなく、どの車線を走行しているかや、車線内の車両位置までも知る必要があります。一方で、自動車業界で使用される衛星測位システムは数メートルの誤差があるのに加えて、天候、地形や建造物による遮蔽や反射が精度を低下させ、さらにトンネルや地下駐車場などの条件下では著しい困難が発生します。

この根本的な技術課題に対し、ERASMOの車載測位ユニット(OBU)はその独自アルゴリズムによって、複数センサーおよび複数周波数の衛星測位システムを統合し、衛星測位システムに影響する外部環境に関係なく10cmの測位精度を維持する信頼性の高いハイブリッドソリューションを実現させました。この車載測位ユニットは最先端の自己位置推定機能と安全システムを統合することで、完全自動運転のための高精度で安全な自律ナビゲーションを実現することが可能となります。

今回、フランスのコンピエーニュ工科大学で開催されたデモンストレーションにおいては、都市中心部、都市周辺部、農村環境、自動運転用道路などの様々な自動運転シナリオにおけるERASMOの車載測位ユニット(OBU)の性能を披露し、高精度で信頼性の高い車両の位置情報を出力することを実証しました。

(技術実証とデモンストレーションの詳細についてはERASMOのリンク参照)

完全自動運転の実用化に成功した企業は未だないものの、注目すべき成果の報告は頻度を増しております。レベル4・レベル5の自動運転は毎年30%での成長が見込まれており、Kudanの独自技術によって実現できるERASMO車載測位ユニット(OBU)のようなソリューションの重要性が浮き彫りとなっており、今回の成功によって実用化への加速が期待されています。

【Kudan株式会社について】
Kudanは、人工知覚(AP)のアルゴリズムを専門とする深層技術の研究開発企業です。人工知覚(AP)は、人工知能(AI)と相互補完する技術として、機械を自律的に機能する方向に進化させるものです。現在、Kudanはロボティクス・デジタルツイン・自動運転などを中心に幅広い次世代ソリューションに対して技術ライセンスを提供しています。詳細な情報は、Kudanのウェブサイト(https://www.kudan.io/jp/)をご参照ください。

■会社概要会
社 名:Kudan株式会社
証券コード:4425(東証グロース)
代 表 者:代表取締役CEO 項 大雨

■お問い合わせ先は
こちら

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