2024/07/01

飯塚市におけるPHRサービスを起点とした業種間連携型の健康なまちづくり形成に関する実証事業結果のお知らせ [沢井製薬]

サワイグループホールディングス 株式会社 

2024 年 7 月 1 日
飯塚市
株式会社日立システムズ
株式会社インテグリティ・ヘルスケア
ANA X 株式会社
沢井製薬株式会社

飯塚市におけるPHR サービスを起点とした業種間連携型の
健康なまちづくり形成に関する実証事業 結果のお知らせ
~健康無関心層に有意な意識の変化・体重減少の有用性を確認~


福岡県飯塚市(市長:武井 政一/以下、飯塚市)と株式会社日立システムズ(代表取締役 取締役社長:柴原 節男、本社:東京都品川区/以下、日立システムズ)、株式会社インテグリティ・ヘルスケア(代表取締役会長:武藤 真祐、代表取締役社長:園田 愛、本社:東京都中央区/以下、インテグリティ・ヘルスケア)、ANA X 株式会社(代表取締役社長:神田 真也、本社:東京都中央区/以下、ANAX)、沢井製薬株式会社(代表取締役社長:木村 元彦、本社:大阪市淀川区/以下、沢井製薬)の日本ウェルビーイングコンソーシアムの 4 社は、飯塚市で実施した「PHR サービスを起点とした業種間連携型の健康なまちづくり形成に関する実証事業」の結果を公表します。

■実証事業の結果

本実証事業では、ANA X が提供する日々の移動でマイルが貯まる「ANA Pocket」と沢井製薬が提供するPHR*1 を管理する「SaluDi」の 2 種類のスマートフォンアプリケーション(無料で利用可能)を活用し、自治体の課題である健康無関心層*2 への「健康意識の向上」「体重の減少」「健康行動への行動変容」の有用性が確認できました。

*1 PHR(Personal Health Record):個人の健康診断結果、服薬履歴、日常生活でのバイタルデータ等の保健医療情報。

*2 健康無関心層:本実証事業においては、事前アンケートで日頃から運動または食事について、「まったく意識していない」「あまり意識していない」の両方、もしくはどちらかを選択した方、かつ疾病による治療を受けていない群を無関心層とする。

■実証事業の概要

本実証事業は「すべての人が健康でいきいきと笑顔で暮らせるまち」を将来像に掲げ健幸都市をめざす飯塚市において、飯塚市民および地元企業の 190 名を対象者として実施しました。実施期間は 2023 年 12 月1 日から 2024 年 3 月 31 日です。「ANA Pocket」で飯塚市限定チャレンジ*3 として徒歩での移動距離や市内商業施設「イオン穂波」「ゆめタウン飯塚」への訪問に応じてインセンティブを付与することで活動量の増加を促すと共に、「SaluDi」により PHR サービスに触れる環境を提供し、健康行動を促しました。

*3 チャレンジ:アプリケーション『ANA Pocket』で移動手段や移動距離など、指定された目標の達成をめざす機能。指定された期間内に目標を達成すると、クーポンやポイントなどの報酬を受け取ることができる。

■結果詳細

①健康意識の向上

実証後アンケートより 72.8%が「実証前と比べて健康に関して意識することが増えた」と回答しており、参加者の健康意識の変化が確認できました。「健康意識」「運動習慣」「食習慣」「測定習慣」に関する項目を点数化した主観バランスの変化をみると、特に健康無関心層が健康関心層と比べて数値の改善がみられました。

②体重の減少

2024 年1月~3 月の参加者全体の平均体重は 0.6 ㎏減、BMI は 0.3 減、健康無関心層においては平均体重 1.6 ㎏減(体重 2.4%減*4)、BMI0.6 減とより有意な体重減少が確認できました。

*4 (参考)日本肥満学会ガイドライン:「肥満症」の減量目標は現体重から 3%

③健康行動への寄与

実証後アンケート回答より 6 割が飯塚市限定チャレンジやインセンティブが「行動(外出・運動)のきっかけになった」と回答しています。そのほか、参加者の意見からは「アプリがきっかけで飯塚市内の商業施設へ出かける機会が増えた」「自分の健康状態を把握するいい機会になった」「目標歩数を設定し、週末には普段は通らない道を通ったり、近所の方との会話を楽しみながら、ウォーキングするようになった」など ANA Pocket およびSaluDi の活用が健康行動につながったという多数の意見がありました。

なお、本実証事業の結果の詳細につきましては「別紙」を参照願います。

■日本ウェルビーイングコンソーシアムと各社の今後の取り組み

日本ウェルビーイングコンソーシアムはアプリケーションを利用した健康行動およびその効果を分析する分析ダッシュボードを含めた本実証実験の結果をモデル化し、自治体はもちろん健康経営を推進する企業に対して本飯塚市実証事業モデルを展開します。特定健診の受診率が低迷している問題や国民健康保険に移行する 60歳以上の方に健康習慣がなく不健康な状態の方が多いという問題など社会課題の解決に寄与していきます。

沢井製薬は SaluDi を、個人の健康データの蓄積だけでなく、連携医療機関・調剤薬局などとの連携拡大、医療の場での PHR の利活用を推進し、疾病管理・未病予防に役立てることをめざします。

ANA X は ANA Pocket の「チャレンジ」などを用いて楽しみながらの健康行動を支援することに加え、ANA のマイルを利用できる ANA Pay などを用いて地域経済の活性に貢献していきます。

◆お問い合わせ先◆
沢井製薬株式会社 コーポレートコミュニケーション部
TEL:06-6105-5718/E-mail:koho@sawai.co.jp

以上

*記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。

公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.sawai.co.jp/upload/pdf/news2024070100640.pdf

この企業のニュース

業界チャネル Pick Upニュース

注目キーワード