2024/07/01

大阪・関西万博を契機とした大学等を中核とする産学官連携の加速化事業の採択結果について

文部科学省 

大阪・関西万博を契機とした大学等を中核とする産学官連携の加速化事業の採択結果について

令和6年7月1日


このたび、大阪・関西万博を契機とした大学等を中核とする産学官連携の加速化事業について公募を実施し、所要の審査を経て採択機関を決定いたしましたので、お知らせします。

1.事業の趣旨・概要

昨今、知と人材の集積拠点である大学等のイノベーション創造への役割が増している中、我が国が、世界に伍して競争するためには、将来の不確実性や知識集約型社会に対応したイノベーション・エコシステムを「組織」対「組織」の産学官共創により構築することが必要となります。そのため、文部科学省ではこれまで国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)とも連携し、「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」や「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」等、様々な産学官連携施策を実施してきました。
特に、令和7年度に開始したCOI-NEXTでは、大学等が中心となり、企業や自治体、市民など、多様なステークホルダーを巻き込みながら、国連の持続可能な開発目標(以下、「SDGs」という。)に基づく未来のありたい社会像(拠点ビジョン)を策定し、その達成に向け、バックキャストを通じたイノベーションに資する研究開発と、自立的・持続的な拠点形成のために必要な産学官連携マネジメントシステムの構築を同時並行で推進しています。
他方、令和7年(2025年)には、「2025年日本国際博覧会」(以下、「大阪・関西万博」という。) が、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとして開催される予定です。万博では、様々な国・国際機関・企業・団体等が共創して事業を企画し、テーマが実現された未来社会の姿を会場内に作り出すことを目指しています。
なお、令和7年(2025年)は、SDGs の達成目標年である令和12年(2030年)の5年前であり、SDGs達成に向けたこれまでの取組の進捗状況を確認し、その達成に向けた取組を加速させるとともに、令和12年より先(+beyond)に向けた目標が示されることも期待される年でもあります。
本事業では、この万博というまたとない機会を活用し、大阪・関西万博での出展(以下、「本番イベント」という。)を通じて、産学官連携施策を通じた成果や活動を国内外に広く発信するとともに、体験型コンテンツの展示等(以下、「体験型コンテンツ等」という。)を通じて来場者が“未来のありたい社会”を想像し、未来を担う国内外の若者たちが共に社会課題を自分事として捉える機会を提供することを目的とします。
加えて、以上の実現に向けて、文部科学省では本事業を通じて、本番イベントを見据えた企画の練り込みや磨き上げに資するイベント(以下、「プレイベント」という。)を実施する予定です。
本補助事業では、上記を踏まえて、本番イベントへの出展を行う大学等に対して、体験型コンテンツの制作及びプレイベントへの出展に係る企画案を公募し、採択を行ったものについて支援します。

2.決定までの経緯

公募期間 令和6年3月28日(木曜日)~令和6年5月7日(火曜日)
応募件数 11件
採択件数 4件

外部有識者から構成される委員会による審査を踏まえて、採択機関を決定しました。

3.審査結果の概要

(1)採択機関名:(申請大学等)国立大学法人東北大学
企画名称:「見る」を「診る」 眼から未来を視る2040年のマイクロ診療所

(2)採択機関名:(申請大学等)国立大学法人東京藝術大学
(連携大学等)独立行政法人国立美術館
企画名称:移動型ミュージアム 「Hello Future! 100年ミュージアム」

(3)採択機関名:(申請大学等)国立大学法人信州大学
企画名称:~水の惑星地球を再生する「アクア・リジェネレーション」への材料科学からのアクション~

(4)採択機関名:(申請大学等)国立大学法人北海道大学
(連携大学等)学校法人慶應義塾
企画名称:ライフジャーニー<こころとカラダをみらいにつむぎ、せかいをおもう>

お問合せ先

科学技術・学術政策局産業連携・地域振興課
拠点形成・地域振興室
E-mail:coi-next@mext.go.jp

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