2024/07/03

日本DX大賞2024 CX部門「優秀賞」を受賞

株式会社 エアークローゼット 

ニュース

2024.7.3プレスリリース

エアークローゼットが、日本DX大賞2024 CX部門「優秀賞」を受賞

株式会社エアークローゼット(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:天沼 聰)は、DXを通じた新しい価値創造に取り組む企業・団体を表彰する国内最大規模のアワード「日本DX大賞2024」(主催:日本DX大賞実行委員会)にて、応募総数132件の中から、カスタマーエクスペリエンス(CX)部門「優秀賞」を受賞いたしました。今回受賞した「ChatGPTを活用した対話型スタイリング提案システム」の取り組みは、当社データサイエンスチームと、計算型人工知能で世界トップクラスの研究者である明治大学・高木友博教授が率いる高木研究室との共同研究事例となります。

■受賞内容:ChatGPTを活用した対話型スタイリング提案システムの開発

このたび受賞した取り組みは、これまで??では十分に収集しきれなかったファッションに関する好みの情報をAIが?精度で把握し、またAIによる対話を通じて?品質・?速なスタイリング提案を実現した事例となります。

当社で提供するオンラインのパーソナルスタイリングでは、お客様により合ったコーディネートを提案するため、スタイリストがコーディネートを選ぶ前に、お客様との間でスタイリング方針の擦り合わせを実施しています。具体的には、初回のお客様のニーズ(テイスト・カラー・利用シーン・ファッションのお好み等)の把握を、当社スタイリストがオンライン上で登録情報を確認する形で対応しています。しかし、スタイリングを行うために必要な複数の質問項目の完全な聞き取りやファッション用語の認識合わせは容易ではありません。スタイリストの時間的・物理的制約により一度のヒアリングに限られてしまう点や、対応するスタイリスト毎の解釈の違いなどにより、均質な情報収集の実現が難しい点に課題がありました。そこで、ChatGPTを?いてスタイリング方針の合意を実現するシステムを開発しました。スタイリング方針の合意につながる回答が得られているかをAIが判断し、不足があればそれを補う会話を自律的に行う仕組みを構築し、実験的に活用したところ、効果検証で有用な結果を得ることができました。

AIによる初回ヒアリングの自動化により、スタイリストの登録情報を確認する時間をゼロにするだけでなく、お客様のニーズ把握を均質的に行い、情報に不足なく明快な合意を得ることができる可能性にたどり着きました。このことは、お客様がより安心し納得感をもって初回のコーディネートを楽しんでいただく体験に繋がります。本取り組みは、現在サービス実装に向けた準備とともに、特許取得に向けた手続きを進めています。

〈評価されたポイント〉

ファッション業界でのDX推進と、テクノロジーを活用しつつ人間中心のアプローチを維持している点を高く評価いただきました。特に、忙しい女性をターゲットとした実用的なサービス提供と、新しい価値創造の実践例として注目いただきました。

◆決勝大会の様子

■AI・データ活用事例を広く公開し、ファッション・アパレル業界のDXを推進

当社では、創業当初より「発想とITで人々の日常に新しいワクワクを創造する」をミッションに掲げ、ITを徹底活用したファッションテック企業として、AI(人工知能)やデータ活用に取り組んできました。社長直下に、データ解析・AI活用を主導する専門チーム「データサイエンスチーム」を設け、事業成長を加速させるべく、お洋服・コーディネート・物流・メンテナンスなど事業プロセスから得られる様々な項目の膨大なデータを解析し、日々研究開発を行なっています。当社の進めるDXは、従来業務のデジタル化や効率化に留まらず、新たな顧客体験を生み出すことを重視しています。

近年急速に発展するAI技術は、今後ファッション・アパレル業界においても、より多面的に活用できると考えています。先端的なAI技術の社会実装を前進させるためには、産学での連携が重要であると考え、2017年より明治大学・高木研究室との共同研究を継続実施してきました。そして、ファッション・アパレル業界全体のDXを推進するため、当社で取り組むAI・データ活用の研究事例を含めた取り組み事例を、特設ページ「airCloset Data Science Collection」にて公開しています。

当社は今後もファッションテック企業として研究開発に取り組み、ファッション・アパレル業界のDX(AI・データ活?)推進に貢献してまいります。

「airCloset Data Science Collection」特設ページはこちら

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