2024/07/08

コージェネレーションシステム用に30MW級高効率ガスタービン「L30A」を台湾で初受注

川崎重工業 株式会社 

コージェネレーションシステム用に30MW級高効率ガスタービン「L30A」を台湾で初受注

2024年07月08日

川崎重工は、台湾の大手化学会社である義芳化學工業股?有限公司(以下、義芳化学)より、コージェネレーションシステム 用30MW級ガスタービン「L30A」1基を受注しました。台湾での「L30A」の受注は今回が初めてとなります。

30MW級高効率ガスタービン「L30A」

現在、台湾は再生可能エネルギーの拡大、天然ガス発電の拡大、火力発電の削減、脱原発を主軸としたエネルギー転換政策を推進しています。義芳化学においては桃園工場で稼働中の自家発電用石炭焚きボイラ・タービン発電設備に代えて、天然ガス焚き高効率ガスタービンコージェネレーションシステムを導入することで、大幅なCO2 排出量の削減とエネルギーコストの削減を図ります。本システムの運転開始は2026年中頃を予定しています。

今回の受注は、「L30A」の優れた環境性能と発電効率に加え、これまでに当社が義芳化学へ納入した製品(蒸気タービン、ガスエンジン)の運用実績と信頼性および優れたアフターサービス対応が、総合的に高く評価されたものです。

当社は、高い発電効率を誇るガスタービン、ガスエンジン、蒸気タービン、ボイラなど、コージェネレーションに適した製品と、それらを組み合わせることで最適なエネルギー供給システムを提案できる強みを有しています。また、当社の天然ガス焚きガスタービンは、全ての機種でガスタービン本体を改造することなく水素混焼に対応することが可能です。今後も製品技術力のさらなる向上とプラントエンジニアリング力の強化に積極的に取り組み、エネルギー関連事業をグローバルに展開するとともに、多様な市場ニーズに的確に応えながら、エネルギーの安定供給と環境負荷の低減、低炭素・脱炭素社会の実現へ貢献していきます。

  • ※ コージェネレーション(熱電併給)は、天然ガス、石油、LPガス等を燃料として、エンジン、タービン、燃料電池等の方式により発電し、その際に生じる廃熱も同時に回収するシステムです。回収した廃熱は、蒸気や温水として、工場の熱源、冷暖房・給湯などに利用でき、熱と電気を無駄なく利用できれば、高い総合エネルギー効率が実現可能です。

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