2024/07/12

地域金融機関と協調し、BCP対策に取り組むフォージテックカワベ株式会社に対し、シンジケートローン形式で災害対応型コミットメントラインを締結

株式会社 商工組合中央金庫 

2024 年 7 月 12 日

商工中金

地域金融機関と協調し、
BCP 対策に取り組むフォージテックカワベ株式会社に対し、
シンジケートローン形式で災害対応型コミットメントラインを締結

商工中金は、地域経済への影響力を有する中小企業組合や中小企業の皆さまが取り組む、 産業構造の変革への挑戦を、積極的にサポートしています。

商工中金(松戸支店)は、フォージテックカワベ株式会社(本社:茨城県つくばみらい市、代表者:河辺 真理子)に対し、シンジケートローン形式での災害対応型コミットメントライン(※)10 億円を開設しました。本シンジケートローンは、商工中金がアレンジャーを務め、常陽銀行、筑波銀行、水戸信用金庫が参加し、地域金融機関との協調により、その組成が実現したものです。

同社は、トラックや建設機械に使用されるギヤ部品を中心に、鍛造品や完成部品の製造を手掛けています。熱間・冷間の複合鍛造技術を持ち、熱処理から機械加工まで一貫対応しています。また、地域経済の中心的な担い手として、経済産業省「地域未来牽引企業」にも選定されています。

今回、同社は日本各地で相次ぐ自然災害発生時の BCP 対策のため、大規模自然災害の発生等が金融機関の貸付不能事由になりうる一般的なコミットメントラインではなく、地震等の大規模自然災害発生時にも安定した資金調達が可能な「災害対応型コミットメントライン」の導入を計画しました。これにより、大規模自然災害発生時においても販売先の要望に迅速かつ柔軟に対応できるよう、円滑な資金調達手段を確保して事業の継続性を高め、ステークホルダーからの信頼を高めていきます。

商工中金は、現地訪問や経営者へのヒアリングを通じた綿密な事業性評価を行い、同社の強みや財務上の課題を共有。災害時にも販売先への安定供給が求められることを確認し、同社のBCP 対策の一環として、生産拠点を構える茨城県での災害に備え、災害発生時にも安定して資金調達が可能な災害対応型コミットメントラインを開設しました。 商工中金は、地域経済にとって必要不可欠な中小企業の価値向上を、関係機関等と連携してサポートすることで、地域活性化に貢献してまいります。

【フォージテックカワベ株式会社の概要】
所在地
茨 城 県 つ く ば み ら い 市 野 堀479-8
資本金
9,689 万円
代表者
河辺 真理子
従 業 員 数
167 名(2024 年 5 月時点)
業種
鍛工品製造業
設立
1968 年 7 月

【シンジケートローン形式・災害対応型コミットメントライン契約(※)の概要】
コミット総額
10 億円
契約締結日
2024 年 7 月 1 日
アレンジャー兼エージェント 商工中金
5 億円
参加金融機関
常陽銀行、筑波銀行、水戸信用金庫 合計 5 億円
コミット期間
2024 年 7 月 8 日 ~ 2025 年 7 月 8 日(更新 OP4 回)
特徴
茨城県における震度 6 弱以上の地震発生時にも、コミット総額の範囲内であらかじめ定められた条件に基づく迅速な資金調達が可能。

(※)コミットメントラインとは、企業と金融機関があらかじめ設定した期間・融資枠の範囲内で、企業が随時借入を可能とする契約です。一般的なコミットメントラインでは、震災等の大規模災害時には金融機関の貸付不能事由とされているため、企業にとって大規模災害発生直後の資金確保に困難が生じる可能性があります。一方、災害対応型コミットメントラインは、一定規模以上の震災等について金融機関の貸付不能事由から除外した契約となっているため、震災等の異常事態発生時も含めて、融資枠の範囲内であれば、あらかじめ定められた条件に基づき迅速な資金調達が可能となります。

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