2024/07/17

高村外務大臣政務官のタイ王国訪問(結果)

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タイ王国

高村外務大臣政務官のタイ王国訪問(結果)

令和6年7月17日

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7月10日から12日まで、高村正大外務大臣政務官は、タイ王国を訪問しました。この訪問の概要は以下のとおりです。

1 政府要人等との面会

(1)チャイワット・サタウォーンウィジット・タイ日友好議員団団長代理との会談

10日、高村政務官は、会期中のタイ国会を傍聴・視察した後、チャイワット・サタウォーンウィジット・タイ日友好議員団団長代理(Mr. Chaiwat Sathawornwichit, the Thailand-Japan Parliamentarians Friendship Group)と会談を行いました。

高村政務官から、本年5月に東京で開催されたタイ・フェスティバルでは25万人の来場者があったことを紹介しつつ、タイは日本人にとってもっとも身近な国の一つになった旨述べました。また、長年日タイ友好のために尽力されたモンティアン・ブンタン元タイ日友好議員団団長が本年3月にご逝去されたことに対し哀悼の意を述べ、タイ日友好議員団のメンバーの訪日を歓迎する旨述べました。

これに対し、チャイワット団長代理から、両国の友好関係が長期間継続している現状をうれしく思う旨述べるとともに、高村政務官の訪問を機に更にこの友好関係が強化されることを期待する、タイ日友好議員団がタイの外国との友好議員団の中で最大の議員を有する組織であり日本に関心を持つ国会議員が多く、モンティアン元団長の遺志を継ぎ両国の関係を進展させたい旨等述べました。

また、チャイワット団長代理から、日本企業のタイへの投資の維持・拡大、タイにおける日本のプレゼンスの増大への期待が示され、高村政務官から、先月のOECD理事会にてタイの加盟審査開始が決定されたことを歓迎し、タイのビジネス環境がOECDスタンダードの導入により更に改善されることを期待する旨述べるとともに、エネルギー、脱炭素化等様々な分野で両国間の協力が進展していくことを期待する旨述べました。

また、両者は、日タイ間の人的交流の促進、観光分野での協力等幅広く意見交換を行い、今後も両国間の議員交流を活発化させていくことが重要であるとの認識で一致しました。

(2)ラット・チャーリーチャン外務大臣政務官との会談

11日、高村政務官は、ラット・チャーリーチャン外務大臣政務官(H.E. Mr. Russ Jalichandra, Vice Minister for Foreign Affairs)と会談を行いました。

高村政務官から、ラット政務官が本年5月に就任したことに祝意を伝達するとともに、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化し、人間の尊厳が守られる世界を確保すべく、「包括的戦略的パートナー」であるタイと、ラット政務官を通じて緊密に連携していきたい旨述べました。また、タイのOECD加盟審査開始を歓迎するとともに、OECD内での議論に日本として貢献したい旨述べ、昨年の日ASEAN友好協力50周年特別首脳会議を踏まえ、「共創」の精神の下で各種協力を進めていきたい、安全保障面でも今後更に協力を進めていきたい旨述べました。

これに対し、ラット政務官から、タイは日本との関係を重視しており、王室、政府、国民それぞれの層で日本との伝統的な友好関係が長く続いていることをうれしく思う旨述べ、タイがOECDスタンダードに合致するよう、民主主義、法の支配などの基本的価値を尊重し開発・改革に取り組んでいきたい、安全保障面や両国国民の間の人的交流を含め、様々な分野での協力を強化していきたい旨述べました。

また、高村政務官から、タイがASEAN対日調整国として、昨年の日ASEAN特別首脳会議の成功を含め、多大な貢献をしていることに謝意を示し、さらに、ミャンマー情勢や日メコン協力についても意見交換を行いました。

両者は、東アジア情勢、中東情勢、ロシアによるウクライナ侵略等についても意見交換を行い、国際情勢への対応についても両国間で連携を強化することで一致しました。

(3)プームタム・ウェーチャヤチャイ副首相兼商務大臣

11日、高村政務官は、プームタム・ウェーチャヤチャイ副首相兼商務大臣(H.E.Mr. Phumtham Wechayachai, Deputy Prime Minister and Minister of Commerce)を表敬しました。

高村政務官から、再会できたことを光栄に思う旨述べ、日タイ間のハイレベルでの意思疎通も活発化している現状に言及しつつ、「包括的戦略的パートナー」であるタイと緊密に連携してきたい旨述べました。また、タイには約7万人の在留邦人が居住し、約6000社の日本企業が進出するなど、東南アジア最大の日系企業の拠点となっており、両国経済の着実な進展はインド・太平洋地域の経済発展に大きな活力をもたらしている旨述べるとともに、タイのOECD加盟審査開始を歓迎する、OECD内での議論に日本として貢献したい旨述べました。

これに対し、プームタム副首相から、本年5月に東京で行われたタイ・フェスティバル以来の再会をうれしく思う旨述べ、官民双方で両国は緊密な関係にあることを歓迎する、タイに投資している日本企業と積極的に連携していきたい旨述べました。その上で、日本からの短期ビジネス出張者への査証免除措置の拡大や電子ビザ活用等の施策を実施しており、ビジネス環境を整備していきたい旨述べ、OECD内における日本の協力に感謝する、2025年の大阪関西万博については、未来志向のテーマにタイとしても賛同しており、成功のために協力していきたい旨述べました。

さらに、高村政務官から、タイを含むASEAN諸国とは、「共創」の精神の下で、協力を進めていきたい旨述べ、具体的には、サプライチェーン強靱化などの連結性強化、脱炭素に向けたグリーン・トランスフォーメーションを進めるとともに、次世代自動車やデジタルなどの分野で協力を進めたい、アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)構想につき取組を強化していく方針でありよく連携していきたい旨述べ、プームタム副首相からもこれらの協力、連携につき意欲的な発言がありました。

また、両者は、インド太平洋経済枠組み(IPEF)や、ロシアによるウクライナ侵略についても意見交換を行い、国際情勢への対応についても両国間で連携を強化することで一致しました。

2 視察等

(1)バンスー中央駅・レッドライン視察

11日、高村政務官は、日本の円借款による都市開発事業及び大量輸送網整備事業によって整備されたバンスー中央駅及びレッドラインを視察し、JICA及びタイ側関係者より日本の貢献による公共交通志向型の駅周辺開発及び都市交通網の整備事業につき説明を受けました。

(2)日系企業関係者との懇談

11日、高村政務官は、日系企業関係者と懇談し、タイでのビジネスの現状や現在直面している課題等について、最前線で企業活動を行っている日系企業関係者と意見交換を行いました。

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