2024/07/17

日・フィジー首脳会談

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フィジー共和国

日・フィジー首脳会談

令和6年7月17日

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日・フィジー首脳会談 (写真提供:内閣広報室)

日・フィジー首脳会談 (写真提供:内閣広報室)

7月17日、午前10時45分から約25分、岸田文雄内閣総理大臣は、第10回太平洋・島サミット(PALM 10)出席のため訪日中のシティヴェニ・リンガママンダ・ランブカ・フィジー共和国首相(Hon. Mr. Sitiveni Ligamamada RABUKA, Prime Minister of the Republic of Fiji)と首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、PALM 10では、ランブカ首相の協力を得て、日本と太平洋島嶼国との「キズナ」を更に強固なものとし、「2050年戦略」に沿った協力を議論し、我々が共に歩む方向性を内外に発信する機会としたいと述べました。
  2. また、岸田総理大臣から、地域の中核であるフィジーとの協力関係を重視している旨述べました。その上で、災害復旧スタンド・バイ借款の提供の用意がある旨伝達するとともに、準天頂衛星システム「みちびき」の災害危機管理通報サービスの実証等により、フィジーにおけるシームレスな防災体制の構築を後押ししていく旨述べました。(これらの防災分野における協力は、気候変動対策への協力とあわせて、オファー型協力により実施予定)。ランブカ首相からは、PALM 10の成功への期待に加え、日本との協力に関し、日本政府及び日本国民への感謝とともに、その一層の強化への期待が述べられました。岸田総理大臣からは、日本でフィジー出身のラグビー選手が活躍していることに触れ、スポーツ交流を含む幅広い分野で関係を強化していきたい旨述べました。
  3. ALPS処理水の海洋放出について、岸田総理大臣から、ランブカ首相がその安全性への信頼を内外に発信されたことに深い謝意を表し、今後とも安心を高めていく旨述べたところ、ランブカ首相からは、安全性確保に向けた日本の取組への信頼が改めて示されました。
  4. このほか、両首脳は、ランブカ首相が提唱する「平和地帯構想」等、地域情勢について率直な意見交換を行いました。
  5. この会談の機会を捉え、以下の覚書が作成されました。
    1. 国土交通省とフィジー共和国公共事業・気象・運輸省との間の上下水道に関する技術協力覚書(フィジーにおける公衆衛生向上を目的とした、安全で持続可能な水供給及び下水管理の促進に関する協力)
    2. 国土交通省とフィジー共和国公共事業・気象・運輸省及び道路公社との間の老朽化橋梁改修に向けた協力事項の確認書(フィジーの老朽化橋梁について、日本の更新及び維持修繕技術を活用し、橋梁の長寿命化や官民連携案件の実現可能性を検討するための協力)
    3. 内閣府宇宙開発戦略推進事務局とフィジー共和国農村・海事開発・防衛省及び土地・鉱物資源省の間の準天頂衛星システム「みちびき」の実証等に関する協力覚書(準天頂衛星システム「みちびき」が提供する災害危機管理通報サービスについて、実証を通じ将来的なフィジーへの導入を目指すとともに、人材育成を含めた協力)
    4. 日本貿易振興機構(JETRO)とフィジー投資庁との間の貿易・投資に関する協力覚書(両国の貿易・投資に関する政策、規制及び手続に関する情報の共有並びに双方のビジネス交流促進のための投資ミッションやセミナーの開催に向けた協力)

(参考)「2050年戦略」(「ブルーパシフィック大陸のための2050年戦略」)

太平洋島嶼国が、将来に向けた共通の戦略として2022年(令和4年)に策定。7項目から成り、太平洋島嶼国の関心事項や問題意識が集約。

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