2024/07/24

第6回CEFIA官民フォーラムを開催しました

経済産業省 

第6回CEFIA官民フォーラムを開催しました

2024年7月24日

エネルギー・環境

7月23日(火曜日)、「第6回CEFIA官民フォーラム」(タイ政府・エネルギー省主催)をタイ・バンコクにて開催し、経済産業省からは、岩田和親経済産業副大臣がビデオメッセージで冒頭挨拶を行いました。
同フォーラムには、日本・ASEANの政府、企業、金融機関等の関係者が参加し、脱炭素技術の導入に向けた協力プロジェクトの進捗について報告した他、水素・アンモニア等の先進技術や人材育成の取組や、ファイナンス、削減貢献量、起業家育成等の横断的な取組について紹介し、今後の官民連携の方向性について活発な議論を行いました。

1.第6回CEFIA官民フォーラムについて

(1)CEFIA(Cleaner Energy Future Initiative for ASEAN)は、ASEANの脱炭素化及びエネルギートランジションを進めるため、脱炭素技術の普及と政策・制度構築をビジネス主導で進めることを目的として日本政府が提案した官民イニシアティブであり、2019年9月に取組を開始しました。
(2)第6回CEFIA官民フォーラムは、7月23日に開催され、日本・ASEANの政府、企業、金融機関等の関係者が参加しました。
(3)同フォーラムでは、これまでCEFIAの下で注力している具体的なプロジェクト(フラッグシッププロジェクト)に取り組んできた企業・業界団体が、プロジェクトの活動状況を紹介しました。また、工場のDX・GX化にかかる人材育成や水素・アンモニア等について日本の産業界の最新の取組を紹介したほか、ファイナンス、削減貢献量、起業家育成といった横断的な取組の紹介、さらにはASEANの各国政府や地場銀行等様々な立場から脱炭素技術を普及するための金融商品やリスク軽減方法や今後のCEFIAにおける官民連携の方向性について議論が行われました。

2.岩田和親経済産業副大臣の挨拶について

本フォーラムの冒頭では、日本政府の代表として岩田和親経済産業副大臣がビデオメッセージで挨拶を行いました。冒頭、昨年12月のアジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)首脳会合において、350件以上の協力案件が報告されたことに加え、CEFIAについては官民連携の取組として歓迎された旨を発言しました。また、今後、ERIA(東アジア・アセアン経済研究センター)におけるアジア・ゼロエミッションセンターの始動等、AZECの取組を加速させていくことや、今年8月にジャカルタでAZEC閣僚会合をインドネシアと共催する旨を発言しました。最後に、次回の第7回CEFIA官民フォーラムを初めて日本で開催することを提案し、ASEANの各国政府から歓迎されました。


3.フォーラムのポイント

(1)セッションII:フラッグシッププロジェクトの活動状況の紹介・今後

脱炭素技術を導入するためにCEFIAで現在取り組んでいるフラッグシッププロジェクトである、RENKEI(連携制御、IoTによる工場等での動力最適化による省エネ)、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)、SteelEcosol(日本の優れた省エネ技術の導入による製鉄所の省エネ)、空調(省エネと快適性を両立する空調の導入)、バイオ炭(バイオマスから発生する炭素を貯留するバイオ炭の活用)、マイクログリッド(再生可能エネルギーと蓄電池を複合的に統合したエネルギーマネジメントシステムの導入)の進捗と今後の展開に関する発表がありました。

(2)セッションIII:日本の先進脱炭素技術・取組の紹介

日本企業の先端脱炭素技術・取組として、工場のDX・GX化にかかる人材育成や水素・アンモニアの業界団体による取組、様々な脱炭素技術の事例をまとめたビジネスカタログの紹介が行われました。

(3)セッションIV:クロスカッティング領域の現状と将来

各プロジェクトに共通して重要となる分野横断的な取組として、脱炭素プロジェクトへのファイナンスの動員、削減貢献量及びクリーンテックの起業家育成に関する紹介が行われました。

(4)セッションV:脱炭素技術導入を後押しするファイナンスに関するパネルディスカッション

日本・ASEANの各国政府や地場銀行等様々な立場から脱炭素技術の開発と普及を加速させるための金融商品やリスク軽減方法について議論が行われました。日本政府からは、GX経済移行債等のトランジションファイナンスにかかる取組を紹介しました。

(5)セッションVI: CEFIAの将来に関するディスカッション

2025年以降のAPAEC(ASEANにおけるエネルギー行動計画)に関する議論動向を共有するとともに、ASEANの各国政府・関係機関からCEFIAが、APAECの実施を含め、今後どのようにASEANの脱炭素化とエネルギートランジションに貢献していくべきか、これまでに得られた教訓や今後の期待について議論を行いました。

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担当

GXグループ 地球環境対策室
地球環境問題交渉官 木村
担当者:三井、芳澤、住友
電話:03-3501-1511(内線 3524~3526)
メール:bzl-CEFIA★meti.go.jp
※[★]を[@]に置き換えてください

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