2024/08/06

イギリスのセレス・パワー・ホールディングスとSOECのセルスタック製造ライセンス契約を締結

株式会社 デンソー 

デンソー、イギリスのセレス・パワー・ホールディングスとSOECのセルスタック製造ライセンス契約を締結

2024年8月6日

株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:林 新之助、以下デンソー)は、水を電気分解することで水素を生成する装置であるSOEC*1の早期実用化を目的に、固体酸化物のセルスタック技術でリードするセレス・パワー・ホールディングス(本社:イギリス、社長:Phil Caldwell、以下セレス)と製造ライセンス契約を結びました。

セルスタックは、SOECを構成する部品の一つで、水蒸気を水素と酸素に分離させる役割を持ちます。セレスは、金属とセラミックを接合した独自の固体酸化物技術により高出力を実現しています。デンソーはセレスの技術を活用して、車載で培ったセラミック技術を合わせた高品質なセルスタックの量産化ならびに熱マネジメント技術、制御等のシステム技術を加えたSOECの早期実用化を目指します。

水素エネルギーは、カーボンニュートラルを実現するための次世代エネルギーの有力な一つであるとともに、技術開発は、場所・規模・用途に応じた様々な対応が求められます。こうした中で、デンソーは国内外のパートナーとの連携を通じて、多様な水素利活用技術開発を推進し、カーボンニュートラルな社会づくりに貢献してまいります。

SOEC セルスタックとその役割

*1SOEC(Solid Oxide Electrolysis Cell / 固体酸化物形水電解装置):セラミック膜を電解質として高温で動作し、水蒸気を電気分解して水素を製造する装置。水素製造については、他にもアルカリ液を電解質とするアルカリ水電解や、高分子膜を電解質とするPEM型水電解があるが、SOECはそれらと比べて電解に要する電気エネルギーが少ないことが特徴。

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