2024/09/03

「国際社会の持続可能性に関する有識者懇談会」第4回会合の開催及び中間とりまとめの上川外務大臣への提出(結果)

外務省  

報道発表

「国際社会の持続可能性に関する有識者懇談会」第4回会合の開催及び中間とりまとめの上川外務大臣への提出(結果)

令和6年9月3日

英語版 (English)

9月3日、外務省において、上川陽子外務大臣の出席の下、「国際社会の持続可能性に関する有識者懇談会」第4回会合が開催され、有識者から中間とりまとめが手交されたところ、概要は以下のとおりです。

  1. 小谷元子委員(東北大学理事・副学長)から、我が国は、科学技術分野において、途上国へのSTI for SDGs(SDGs達成のための科学技術イノベーション)ロードマップ作成支援等、国際社会に対して大きな貢献をしてきており、こうした科学技術イノベーションの取組をさらに強化すべき旨の発表がありました。また、出口康夫委員(京都大学大学院文学研究科研究科長・哲学専修教授)から、個人主義(「私」)と社会全体の利益(「われわれ」)の関係、結果だけでなくプロセスにも着目した幸福観のあり方等の論点について議論を深めつつ、国際的な議論にも積極的に関与すべき旨の発表がありました。なお、高村委員(東京大学未来ビジョン研究センター教授)から、別途、国際社会は複合的危機に直面しており、国際ガバナンスの変動を踏まえ、持続可能性に関する新たなルール・基準形成の場での課題設定等を我が国がリードしていくことにより、我が国の持続的成長に加え、国際社会の持続可能性に貢献すべき旨の意見が事前に共有されました。その上で、各出席者から、自由闊達な議論が行われ、幅広い見方が示されました。
  2. 有識者懇談会委員から、これまでの議論における委員の意見をまとめた中間とりまとめが上川大臣に手交されました。
  3. 上川大臣からは、これまでの議論を踏まえ、中間とりまとめを作成いただいたことへの謝意を述べつつ、我が国の持続的な成長と繁栄に関する課題の多くが、国際社会全体の持続可能性の達成における課題と密接に関わることを改めて実感したこと、中間とりまとめを踏まえ、引き続き、さらに議論を深掘りしながら、外交活動においてもしっかり活用していきたい旨述べました。

(参考1)別添

国際社会の持続可能性に関する有識者懇談会 中間とりまとめ(PDF)

(参考2)有識者懇談会委員(50音順)

  • 粟生木 千佳 地球環境戦略研究機関(IGES)主任研究員(中央環境審議会委員)
  • 勝野 哲 中部電力株式会社代表取締役会長(第109代電気学会会長、元電気事業連合会会長、GX実行会議構成員、東芝取締役)
  • 小谷 元子 東北大学理事・副学長(外務大臣次席科学技術顧問、国連「10人委員会」メンバー)
  • 小山 堅 日本エネルギー経済研究所専務理事・首席研究員
  • 近藤 英里奈 G7/G20 Youth Japanメンバー(次世代のSDGs推進プラットフォーム会合ステアリングコミッティ構成員)
  • 諏訪 貴子 ダイヤ精機株式会社代表取締役社長(「新しい資本主義」有識者、中小企業政策審議会委員、内閣官房 国・行政のあり方に関する懇談会委員)
  • 高村 ゆかり 東京大学未来ビジョン研究センター教授(中央環境審議会会長、日本学術会議第25期副会長)
  • 出口 康夫 京都大学大学院文学研究科研究科長・哲学専修 教授(京都哲学研究所 代表理事)
  • 日比野 克彦 東京藝術大学 学長(文化庁文化審議会委員)
  • 広井 良典 京都大学 人と社会の未来研究院 教授

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