日本銅学会第58回論文賞を受賞~ 電子機器に欠かせない抵抗材の電気的性能の向上に寄与 ~
古河電気工業 株式会社日本銅学会第58回論文賞を受賞
~ 電子機器に欠かせない抵抗材の電気的性能の向上に寄与 ~
2024年10月22日
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:森平英也)は、本年10月19日に開催された日本銅学会講演大会において、日本銅学会第58回論文賞を受賞しました。
本賞は1967年に創設され、日本銅学会誌『銅と銅合金』に掲載された論文の中から、特に伸銅業界の発展に寄与するものに授与される賞です。
今回受賞の対象となった研究論文では、抵抗器の材料として使用されるCu-Mn-Ni合金(当社抵抗材EFCR(R)-44)の電気的特性に及ぼす表面酸化の影響を明らかにし、特性安定性をさらに向上させることに成功しました。本合金は常温から80℃近傍における電気抵抗率の変化が小さく、その特徴からスマートフォン、PCなどの電子機器の電池残量を正確に把握する部品や、車載電池の電流制御センサーにも組み込まれており、高精度が求められる多くの電子機器にて実用化されています。本論文では含有成分のMnが電気特性に及ぼす影響を計算から予測し、表面性状が電気的特性に及ぼす影響を実験と理論計算によって明らかにしたことが評価されました。
当社は本研究成果をお客様の要望に応えるべくラインアップの充実化をはかっている高精度な抵抗材のEFCR(R)シリーズにも展開し、今後需要が増えるモビリティ・情報通信分野の発展に不可欠な電流マネジメントを担う抵抗器の高品質化と性能安定性に貢献してまいります。
受賞論文
Cu?Mn?Ni合金の電気的特性に及ぼす表面酸化の影響
受賞者
古河電気工業株式会社
銅条・高機能材事業部門 川田紳悟
研究開発本部マテリアル研究所 高澤司
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古河電工グループのSDGsへの取り組み
当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。
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