30周年を迎えた欧州最大級のバイオカンファレンス 「BIO-Europe 2024」へ日本から23社が参加 ―スウェーデン・ストックホルムで日本発のバイオ医薬品関連製品・サービスを紹介―

30周年を迎えた欧州最大級のバイオカンファレンス 「BIO-Europe 2024」へ日本から23社が参加 ―スウェーデン・ストックホルムで日本発のバイオ医薬品関連製品・サービスを紹介―

2024年10月24日

ジェトロは、欧州最大級のバイオカンファレンス「BIO-Europe 2024」において、日本企業23社の参加支援を行います。「BIO-Europe」は開催30周年を迎え、6年ぶりに北欧（スウェーデン・ストックホルム）での開催となります。本カンファレンスは、約6,000 名が参加し、約3万件の商談が実施される、欧州最大級のバイオビジネス・マッチングイベントであり、参加支援を通じてバイオ医薬品関連の製品・サービス・技術を有する日本企業の海外展開を後押しします。
本カンファレンスは、11月4日（月曜）～6日（水曜）にストックホルムにてリアル開催後、翌週12日（火曜）～13日（水曜）はオンラインでも開催されます。参加する日本企業の約9割（20社）がリアルで参加することなり、オンライン中心の商談から、コロナ以前のように、対面での商談を希望する傾向が戻りつつあります。
本支援プログラムを通じて参加する日本企業23社の約7割（16社）が大学などアカデミア発スタートアップ（以下、SU）であり、アカデミアでの研究成果を活用し、がん、中枢神経系、希少疾患に係る創薬、遺伝子治療、核酸医薬、放射線治療等の新たなモダリティ・治療法、AIを活用した創薬支援、プラットフォーム技術など、日本発の画期的な技術、製品をグローバル市場へ展開する動きが加速しています。
具体的には、筋強直性ジストロフィー1型をはじめとする筋疾患や神経変性疾患の領域における遺伝子治療薬の創薬・研究開発に取り組む（株）エディットフォース（福岡県、九州大学発SU）、AIシングルセルトランスクリプトーム解析技術を活用し、中枢神経およびがん領域の創薬や創薬支援事業を展開する（株）ナレッジパレット（東京都、理化学研究所発SU）、「ホウ素中性子捕捉療法」と「ナノテクノロジー」を駆使し、革新的ながん治療の実現に取り組むRadioNano Therapeutics（株）（京都府、京都大学発SU）など、海外市場でも競争力の高い有望な医薬品候補（パイプライン）や基盤技術（プラットフォーム）等を有した注目のバイオSU企業が多数参加します。 また、会期2日目（11月5日）には、参加日本企業と海外企業との交流会「Partnering Workshop」を開催し、面談機会の獲得が困難である欧米大手製薬会社が、連携を望む疾患領域や基盤技術についてリバースピッチを行います。 「BIO-Europe 2024」は、米国に次ぐ世界第2の医薬品市場である欧州において、我が国バイオ医薬品関連企業が海外大手製薬企業や投資家とコンタクトする絶好の機会であり、日本からの海外展開および国際協業連携のさらなる発展が期待されます。

BIO-Europe 2024 概要

項目	詳細
会期	2024年11月4日（月曜）～6日（水曜）（リアル） 2024年11月12日（火曜）、13日（水曜）（オンライン）
開催地	スウェーデン・ストックホルム
会場	Stockholmsmässan
対象	バイオ分野の製品・サービス・技術
主催	EBD Group

※前回（BIO-Europe 2023）開催実績

開催地：

ドイツ・ミュンヘン

会期：

• 2023年11月6日（月曜）～8日（水曜）（リアル）
• 2023年11月14日（火曜）・15日（水曜）（オンライン）

参加者数：

2,971企業・団体

来場者数：

5,867人

パートナリングシステムによる商談件数：

30,642件

BIO-Europe 2024 ジェトロ支援プログラム参加企業一覧

No.	企業名	所在地	製品・サービス	ターゲット特定疾患
1	株式会社aceRNA Technologies	京都府	マイクロRNAの活用による特定の細胞種あるいは疾患状態に対する発現制御技術	がん、自己免疫疾患
2	アルファフュージョン株式会社	大阪府	(1)がん治療薬パイプラインNaAt (2)がん治療薬パイプラインAt-PSMA (3)Atを用いたRI医薬品の共同研究開発基盤	甲状腺がん・前立腺がん・大腸がん
3	株式会社イクスフォレストセラピューティクス	京都府	RNAを標的とした低分子創薬探索・開発プラットフォーム	神経変性疾患、がん
4	イノバセル株式会社	東京都	骨格筋芽細胞を用いた切迫性便失禁、腹圧性尿失禁、漏出性便失禁治療用の再生医療等製品	嚥下障害、ICEF15
5	株式会社S-Quatre	東京都	乳歯歯髄幹細胞（SQ-SHED）を活用した同種細胞治療薬製品、および種々の医療用細胞由来製品の原料としてのSHEDマスターセルバンク提供サービス	脳性麻痺、大腿骨頭壊死症、脳腫瘍
6	エディットフォース株式会社	福岡県	「EF-210」筋強直性ジストロフィー1型（DM1）を対象とした遺伝子治療のプログラム、RNA編集プラットフォーム技術	筋強直性ジストロフィー1型（DM1）
7	株式会社エヌビィー健康研究所	北海道	自己免疫、線維症、呼吸器疾患にかかわる複数の新規バイオ医薬品（抗GPCR抗体）	血液がん、線維症、自己免疫疾患
8	エムバイオテック株式会社	東京都	マイコプラズマ感染症の新規創薬モダリティを基盤とした「診断」「治療」「予防」「医療DX]	IgA腎症、ギラン・バレー症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群（特に小児領域）
9	株式会社COGNANO	京都府	UNMET MEDICAL NEEDS 関連バイオマーカーと抗体の販売。創薬デザインサービス。VHH抗体に関するサービス全般。	UNMET MEDICAL NEEDS （トリプルネガティブ乳がん、膵がん、胆管がんなど）
10	C4U株式会社	大阪府	大阪大学発の次世代型遺伝子編集技術「CRISPR-Cas3」	ムコリピドーシス、表皮水泡症、神経系疾患
11	株式会社ジェナヘッドバイオ	神奈川県	筋肉・心臓・中枢に核酸を送達させる事ができるプラットフォーム技術の抗体核酸コンジュゲート	筋肉、心臓、中枢に関する希少疾病
12	株式会社Jiksak Bioengineering	神奈川県	運動神経への薬剤送達システム「Drug Linked Carrier：DLC技術」 （神経筋接合部の運動神経選択的に薬剤を届けるドラックデリバリー技術） iPS細胞由来神経オルガノイドを包含した神経再生誘導チューブ （Nerve Organoid™の神経軸索をチューブ内に集積させた神経再生誘導チューブ）	(1)筋委縮性側索硬化症、 (2)脊髄性筋萎縮症 (3)シャルコマリートゥース病
13	株式会社 坪田ラボ	東京都	眼科及び脳/中枢領域のシーズ、医療機器及び医薬品（バイオレットライト照射メガネ型デバイス等）
14	株式会社ナレッジパレット	東京都	AIシングルセルトランスクリプトーム解析技術を活用し、中枢神経およびがん領域の創薬や創薬支援事業を展開	CNS、がん(具体的な疾患名は非開示)
15	株式会社PURMX Therapeutics	広島県	マイクロＲＮＡ核酸医薬、マイクロＲＮＡ核酸医薬のプラットフォーム	悪性胸膜中皮腫、頭頸部がん、肺がん、卵巣がん、食道がん、すい臓癌
16	HiLung株式会社	京都府	呼吸器疾患を対象とする医薬品候補パイプライン ヒトiPS細胞由来の呼吸器細胞（肺胞・気道）を活用した創薬支援事業（肺毒性評価、ならびに呼吸器感染症や肺がん・肺線維症等向けの・有効性評価等の創薬支援と医薬品開発）
17	株式会社浜松ファーマリサーチ	静岡県	非ヒト霊長類(カニクイザル）を用いた病態モデルを用いた非臨床試験（薬効薬理試験）の受託サービス
18	ファイメクス株式会社	神奈川県	「RaPPIDS」標的タンパク質分解誘導剤を効率的に創出できるプラットフォーム技術 「FIM-001」IRAK-Mの分解を作用機序とする医薬品候補化合物
19	株式会社ファンペップ	大阪府	抗体誘導ペプチド（抗体産生を主作用とするペプチド治療ワクチン）の開発 CGRP、ANGPTL3を標的としたテーマのライセンスアウト	片頭痛、脂質代謝異常症
20	株式会社FlyWorks	北海道	「Flow Zoometery」ショウジョウバエベースの疾患モデルを使用したハイスループット全動物解析プラットフォーム	膵がん
21	株式会社PRISM BioLab	神奈川県	独自の創薬基盤技術で、従来困難とされていた創薬標的に対して低分子での創薬を可能にする「PepMetics技術」
22	RadioNano Therapeutics 株式会社	京都府	ホウ素中性子捕捉療法（BNCT)に用いる新たな放射線がん治療用剤	がん
17	リバーセル株式会社	京都府	多能性幹細胞から効率的に抗原特異的な高品質なキラーT細胞を再生し、他家免疫細胞療法に供するプラットフォーム技術	がん、感染症、自己免疫疾患

ジェトロ海外展開支援部 販路開拓課 ヘルスケア産業班（担当：前田、石原、廣瀨）
Tel：03-3582-8351
E-mail：healthcare@jetro.go.jp