国登録有形文化財(建造物)の新規登録について(越谷市・越谷久伊豆神社本殿など3件)
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国登録有形文化財(建造物)の新規登録について(越谷市・越谷久伊豆神社本殿など3件)
部局名:教育局
課所名:文化財・博物館課
担当名:指定文化財担当
担当者名:中村
内線電話番号:6981
直通電話番号:048-830-6981
Email:a6910-04@pref.saitama.lg.jp
国の文化審議会(会長:島谷 弘幸 (しまたに ひろゆき) )は、令和6年11月22 日(金曜日)開催の同審議会文化財分科会における審議・議決を経て、越谷市越ヶ谷1700に所在する「越谷久伊豆神社本殿(こしがやひさいずじんじゃほんでん)」、「越谷久伊豆神社神楽殿(かぐらでん)」、「越谷久伊豆神社手水舎(てみずしゃ)」を新たに登録有形文化財に登録するよう、文部科学大臣に答申しました。
この結果、後日行われる官報告示を経て、県内の登録有形文化財(建造物)は217件になる見込みです。
1 越谷久伊豆神社本殿 1棟
特徴
越谷の市街地中心部に鎮座する越谷久伊豆神社の本殿です。建物は、南面して建つ三間社流造(さんげんしゃながれづくり)、瓦棒銅板葺(かわらぼうどうばんぶき)で、三方に腰組付縁を廻らし脇障子を建てています。組物は出組(でぐみ)、妻飾は二重虹梁大瓶束(にじゅうこうりょうたいへいづか)、軒は二軒繁垂木(ふたのきしげたるき)です。庇柱(ひさしはしら)、虹梁形頭貫(こうりょうがたかしらぬき)、木鼻(きばな)、中備(なかぞなえ)などに精緻な素木(そぼく)の彫刻を付し、装飾華やかな建物です。
造形の規範となっているものとして評価されました。
- 建築年代:寛政元年(1789)
社殿全景
(撮影:株式会社 文化財工学研究所)
本殿(東側面と北面)
(撮影:株式会社 文化財工学研究所)
妻部分(東側面) (撮影:株式会社 文化財工学研究所) 本殿向拝 (撮影:株式会社 文化財工学研究所) 2 越谷久伊豆神社神楽殿 1棟特徴越谷久伊豆神社境内の北東、参道の東に建つ神楽殿です。正面は方一間の舞台で背面に楽屋を付した、入母屋造(いりもやづくり)、妻入銅板葺(つまいりどうばんぶき)です。舞台の三方に刎高欄付縁(はねこうらんつきえん)を廻らして脇障子を付し、舞台と楽屋境に板戸を建てています。正面寄りの軒は、吹寄の扇垂木(おうぎだるき)とした丁寧なつくりで、参道沿いの景観を演出しています。
神楽殿外観 (撮影:株式会社 文化財工学研究所)
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