新しいストーリー「共に明日を創る:パートナーシップによって実現するイノベーション」を公開しました。
アステラス製薬 株式会社
2024.12.16
共に明日を創る:パートナーシップによって実現するイノベーション
製薬会社とバイオベンチャーは、最先端の科学から革新的な治療法を生み出すために、イノベーションの最前線でパートナーシップを構築してきました。細胞医療や遺伝子治療などの革新的な医薬品を開発するためには、複雑な課題を乗り越える必要があります。しかし、一社のみでこれらの課題を解決することはできません。
アステラスは、強固なパートナーシップが最先端の科学を患者さんの「価値」に変えるための鍵であると捉えています。パイプライン、専門知識およびリソースを結集することで、イノベーションをより早く患者さん届けることができると信じています。
長期的な視点で協力関係を築き、イノベーションを実現
塚本 一成
事業開発部長
事業開発部長である塚本一成は、研究開発(R&D)に関する提携、ライセンス契約、合併・買収、ベンチャー投資、アライアンスマネジメントを指揮しています。
塚本は、優れた治療法を生み出すためには、目利きと忍耐力が重要であると考えています。「多くのイノベーションの種がある中で、どのバイオロジーやモダリティ・技術を、いつ、どのように追い求めるかを判断することが重要です」と塚本は語ります。
アステラスは、長期的な視点でR&D戦略を捉え、「がん免疫」「遺伝子治療」「標的タンパク質分解誘導」「再生と視力の維持・回復」の4つの優先分野に注力しています。「流行や手頃感に捕らわれず、私たちの戦略に強くフィットする取引を優先します。言い換えれば、私たちのビジョンに共感し、専門分野を補完し、R&Dの可能性を高める、野心的なパートナーとの取引が重要です。」
ダイナミックで創造的なアプローチによるパートナーシップ
新しいモダリティに取り組む際に、「一律の解決策」は存在せず、柔軟で創造的な解決策が必要です。
「未踏の領域を切り開きイノベーションを実現するためには、これまで以上に柔軟な取引形態が必要です。私たちは、パートナーのニーズに最大限応えるために、契約内容、条件、タイムラインを組み合わせたオーダーメイドの取引形態を探求しています。枠に捕らわれない自由な発想を持ち、自分たちを制限しないように努めています」と塚本は振り返ります。
臨床段階のアセットを有するPoseida Therapeutics社との取引は、このアプローチの一例です。がんや希少疾患を治癒する可能性のある細胞医療と遺伝子治療の開発を支援するための戦略的投資として始まりましたが、両社の革新的な細胞医療プラットフォームを組み合わせることを目的として、共同研究およびライセンス契約に拡大しました。
「Poseida Therapeutic社と提携した際、単一のプログラムや適応症に焦点を当てるのではなく、『患者さんに最先端のがん治療を届ける』という目的に対して最適な形態を取るために、様々な提携条件を模索しました」と塚本は語ります。
(英語版)
成功を導くために、最適な環境を早期に構築
パートナーシップの可能性を最大限に引き出すためには、契約を締結すること以外にも重要なことがあります。イノベーションを生み出す環境を共有することが不可欠で、そのためには、アライアンスマネジメントのみならず、深い信頼、透明性、そして科学の議論を通じたコミュニケーションを常に取ることが重要です。
このアプローチの重要性をよく表しているのが、がんに注力しているSutro Biopharma社との、抗体-薬物複合免疫賦活薬(iADC)開発のための提携です。このパートナーシップは、アステラスの抗体-薬物複合体(ADC)の専門知識を基に、既存のがん免疫療法の効果が無い患者さんのために、iADCの研究開発を進める機会を両社にもたらしました。
明確な目的を持ち、オープンにコミュニケーションを取ることで信頼関係を築いた結果、両社はこの新しいモダリティを活用したプログラムの進展を加速させることができました。
「チームがすぐに動き出せるようにすることが成功の鍵です」と塚本は語ります。「従来、アライアンスマネージャーは交渉プロセスの後半に関与しますが、アステラスでは早い段階から関与し、契約に込められた想いや、決定理由を理解し、関係を構築し始めます。その結果、両チームに結束力が生まれ、患者さんのためのイノベーションを加速させることができるのです」
未来に向けたパートナーシップ
リスクや予期せぬ事態を共に乗り越えるためには、強固な関係を構築することが重要であり、適応力、敏しょう性、忍耐力が求められます。
スペシャリティファーマであるアステラスは、このような状況に適応することができます。グローバルなケイパビリティと柔軟性・機敏性を併せ持っておりパイプラインの原動力となるコラボレーションの機会があれば、迅速に行動することができます。「昨今、ヘルスケアのあらゆる分野でブレークスルーが起こっている刺激的な時代です。私たちがパートナーとしての在り方を進化させ、創造的に考え、そして深い信頼関係を築くことで、これらをうまく組み合わせることができれば、R&Dの未来は、患者さんの生活を一変させる無限の可能性を秘めています」と塚本は締めくくりました。
私たち社員の強い想いが、イノベーションに対する絶え間ない原動力となっています。私たちと同じ志を持ち、患者さんに革新的な治療法を共に届けてくださる方々からのご連絡を、以下のリンクバナーからお待ちしております。
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