土砂災害に関する防災学習実施報告(上勝中学校)(令和6年10 月15日)
徳島県土砂災害に関する防災学習実施報告(上勝中学校)(令和6年10 月15日)
徳島県では、地域の次代を担う子供たちの防災力向上のため、土砂災害リスクや防災情報、自分の命は自分で守る行動(避難)を実践的に学べるよう、小中学生向けの土砂災害に関する防災学習教材及び「土砂災害に関する防災学習カリキュラム指導要領書(案)」等を作成し、小中学校における防災学習実施支援を行っています。今回はその一環として出前授業を実施し防災力の向上を図りました。
1.実施日・対象学校
令和6年10月15日(火) 上勝中学校 1~3年生
2.授業内容
- 土砂災害の種類と特徴、学校周辺や地域の土砂災害警戒区域を学習
- 土石流模型実験により土石流発生のメカニズムと砂防堰堤の効果を学習
- 土砂災害の様子をVR動画を視聴することで疑似体験
- 土砂災害から命を守るための安全な避難の考え方について学習
- 土砂災害から命を守るための日頃の備えを考えるファミリータイムライン演習を実施
○上勝中学校授業実施状況
授業風景 土砂災害の発生状況をVR動画で疑似体験 土石流実験装置で土石流の発生メカニズムと砂防堰堤の役割を学習 自宅の災害リスクをハザードマップで確認 グループでファミリータイムライン(家族避難計画)を作成 ファミリータイムラインの解説生徒の感想
- 実際に土砂が流れる様子を見られる実験で、砂防ダムを設置する前と後とでは流れてくる土砂の量が大きく違っていたことに驚きました。また、ファミリータイムラインをつくったときに、「おばあちゃんの足腰が悪いので車で避難する」という選択をしたため、日頃から家族の体調などをしっかり確認しておく必要があると思いました。私は自宅のすぐ近くが山ですが、避難所の確認はしていても経路の確認まではできていなかったので、家族でもう一度話し合って災害に備えたいと思いました。
- 今回の授業に参加して、家族で避難所の位置を確認したり非常食を備蓄しておいたりという形で、日頃からの備えが大切だと思いました。様々な前兆現象などについても教えてもらいましたが、そうしたことを見たり聞いたりしたら、早めに避難を心がけようと思いました。
- VR体験や土石流実験を通して、災害の種類や前兆現象、特に土砂災害について詳しく知ることができました。警戒レベルによってすることやしておくべきことについても詳しく学ぶことができたので、良い体験になりました。日頃からの準備や心構えを大切にしていきたいと改めて感じましたし、家族でハザードマップや避難経路を確認しておきたいと思います。
- 今回の授業を通して、自分たちの住んでいる地域がどのくらい危険なのかを知ることができました。特にVRや模型などで土砂崩れや崖崩れ、地滑りの怖さを知ることができました。また、模型を見て砂防ダムの大切さを学ぶことができました。そしてハザードマップを見たときには自分の地域の危険性をより認識することができたので、日頃から防災意識を高め、災害に備えていこうと思います。
- 今日の防災授業に参加して、災害に関すること、特に土砂災害について学び、自分の住んでいる場所がどれだけ危険かを改めて感じました。災害があったとき、しっかりと学んだことを生かして安全に避難できるようにしたいです。
- 上勝中学校ホームページ(別ウィンドウで開く)
- 上勝中学校のホームページに授業の様子が掲載されました。
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- 小中学生向けの土砂災害に関する防災学習教材及びカリキュラム案を作成しました。