一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA) 会長 津賀 一宏 新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2024年は、AIの利活用が大きく進展し、私たちの暮らしや産業の在り方を変えました。その一方で、これらのデジタル技術の進化と社会との調和に関する課題や、地政学的なリスクを背景としたサプライチェーンの安定・強靭化の必要性も浮き彫りになった年でもありました。当協会では「テクノロジーの進化と社会との調和」、「サプライチェーンへの対応」、「デジタルによる課題解決の仕組みづくり」の3つを掲げ、課題解決や競争力強化、新たな市場創出など、多岐にわたる活動を展開してまいりました。諸活動の推進にあたり会員各位をはじめ、すべてのステークホルダーの皆様のご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。
2025年は、「大阪・関西万博」が開催されます。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに人類の叡智と技術が結集して未来社会の在り方を示し、日本が世界中の注目を集め、技術革新と文化交流が交錯する新たな時代の幕開けが期待されます。
当協会は、昨年で25周年を迎えた「CEATEC」をはじめ、さまざまな活動を通じて、デジタル技術で持続可能な未来社会の構築に貢献してまいりました。デジタル技術は、私たちの生活や社会の基盤を支えるだけでなく、未来を切り拓く大きな力を秘めています。だからこそ、社会との調和が強く求められる時代となりました。デジタル産業を代表する立場として、イノベーションを後押しし、持続可能な未来社会の実現に向けて邁進してまいります。
先行きが見通しづらい情勢が続いていますが、Society 5.0の実現を目指し、デジタルによる経済のさらなる活性化、そして社会や人びとの暮らしに貢献することが未来に対する私たちの責務です。政府をはじめ関係各所と密に連携し、会員一丸となって積極的に事業を推進してまいりますので、今後ともご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
2025年が巳年にふさわしく、変化を生み出し、成長を遂げる一年になることを心より祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。 |